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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

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BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

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2016.09
26
Category : 南東国境地域
皆さんこんにちは。
パアン事務所の吉田です。

BAJパアン技術訓練学校も知名度が上がってきたせいか、当校への来訪者や視察者が絶えません。
ヤンゴンに進出している日系企業の方々、ミャンマー政府の要人たち、あとは同じパアンで技術訓練をやっている他のNGOの人たち、などです。
今日はいくつか紹介します。

7月、我々のカウンターパートである国境省の大臣が来校しました。彼は以前、日本に視察に行ったことがあり、親日的で、「日本の援助に感謝している」と、気さくに我々と話してくれました。
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8月には教育省の御一行が視察に訪れました。
中心は、教育省技術・職業教育局(Department of Technical and Vocational Education)の副局長で、彼は去る8月に東京で行われたJICA主催の「職業訓練に関するスタディーツアー」に参加していました。同時に行われたJICAの国内説明会では、私が日本に一時帰国して本技術訓練学校の活動・成果について報告したのですが、そこでこの副局長と名刺交換し、今回の来校の運びとなりました。

先ごろミャンマー政府が発表した「経済重点施策」の一つに、「職業訓練の充実」という項目があります。ミャンマー政府も技術人材の育成が急務だと考えており、その推進役である教育省の担当者が当校を視察してくれたのは、我々の事業が当分野における成功事例として認知されているからだと考えています。

<訓練生たちへの訓示>
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同じく8月には、パアン市内で職業訓練事業をやっているNGO、ADRA Myanmarの一行が、スタディツアーとして来校しました。
来校したのはADRA Myanmarスタッフ、インストラクターと、農業機械科および溶接科の訓練生総勢30名ほどです。
彼らは、我々の訓練の様子を見学し、様々な質問をしてきました。私もADRA Myanmarのトレーニングを何度か見学したことがあり、また彼らは職業訓練に関するシンポジウムを定期的に開いており、そこに参加したこともあるのですが、お互いの知見や経験を交換するこのような場は、お互いの事業内容向上にとって有益だと考えています。

ADRA Myanmarの一行が我々の技術訓練を見学
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ここで話は変わりますが、もうすぐ10月7日に、現在実施している電気科第4期が終了を迎えます。
今回の電気科では、エアコン設置を授業に取り入れました。
ミャンマーでは、オフィスビルや商業施設等の割と大きな建設が目白押しで、そういう場所では、電気工事のみならず、エアコン設置の仕事が増えています。このような需要増に応えるため、今期の電気科でエアコン設置基礎を取り入れ、来期から電気科の訓練期間を延長して、エアコン設置の訓練を本格的に取り入れる予定です。

先日も紹介しましたが、現在NISVA(技能ボランティア海外派遣協会)から派遣され当校で指導されている電気専門家の械塚さんは、エアコン、冷蔵庫などの冷凍空調設備が専門で、彼の指導によって、今回エアコンの授業を立ち上げることができました。

技術というものは、どんどん進化していきます。特に今まで鎖国のような状態だったミャンマーでは、これからどんどん新しい技術が外から流入してくるでしょう。
当校の訓練においても、変化する技術ニーズを見逃すことなく、この国で必要とされる技術を授業に取り入れていきたいと考えています。

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電気専門家 械塚さんの指導
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本日は以上です。
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2016.09
13
Category : ラカイン州
5年で100校の学校校舎建設、という凄い事業の最後の1年が始まりました。
9月の1週目は、24校の学校校舎を建設するマウンドー事務所とシトウェ事務所でキックフミーティングを実施してきました。

ミャンマー全土で言えることですが、
ミャンマーの村にある学校は村人たちが自助努力で建設した学校がほとんどで、
地面は土のままで仕切りがなく、隣のクラスの声や音が丸聞こえだったり、
屋根のトタン屋根には穴があいている雨漏りするというのが普通で、
中には校舎自体が傾いていてとても危険な状態の校舎もあります。
これまで、物・資金・技術が限られたミャンマーの僻地では仕方のない状況とも言えます。

ミャンマーの典型的な学校校舎 例①
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ミャンマーの典型的な学校校舎 例②
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ラカイン州は、ミャンマー全土で貧困度が2番目に高い場所と報告されていて、
バングラディッシュと国境を接した開発から取り残された場所です。
ラカイン州に限らずミャンマーの辺境地は、どこも似たような状態です。
最近は、建設事業ラッシュの兆しが見えてきました。
幹線道路を車で走ると役所、病院、住居、道路など建設現場をよく見かけます。

ようやく始まった建設の仕事ですから、地元コントラクターの技術者、経験値もまだまだ。全体的に質は良くありません。
こちらも、これまでの経緯を考慮すれば当然のことです。
中には、建設中の学校校舎が取り壊し作業中に見える現場に遭遇することも。

扉の木枠いれずに煉瓦積んだ後、扉部分の場所を確保するために削っています。
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内部はこんな状況・・・
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その後、この業者は仕事ホッぽりなげて逃亡したそうです・・・。
ラカインで少し立派な建設をしているのはヤンゴンの業者のようです。

BAJではこのラカイン州で20年以上、地元の方に技術研修の機会を提供しながら技術の底上げを念頭に建設を進めてきました。地元住民で研修受けた人たちが今では親方になっているんです。
オンザジョブトレーニングで技術を学び、その後もセミ熟練労働者として親方の元で仕事を続けた後に独立し、
自分の熟練労働者グループを作っていった者もいます。

BAJの建設する学校には、細かな日本の技術、工夫がところどころにちりばめられています。

技術例① ランマーでの地固め
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きちんとした機材をそろえていれば床を締め固めるコンパクターとか、
ランマー(写真中央のオレンジ色のカバーが付いている機械)が使用されます。

基礎締めがしっかりしていないと上にコンクリート固めてもあとで床がゆがんだりひび割の原因になります。
下の写真は、床を締め固めるのが足りなかった典型的な例

政府の学校。ひび割れが出来ています。
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地元で使用されている道具
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地元で地固めに使用されている道具は、ボトゥー(ラカイン語)と呼びますが、こんなふうに手作りされたもの。
いくら労働者はたくさんいるといってもこれを何回も振り落とし地固めするのは根気のいる作業です。
BAJでは、機械を使用して1教室につき午前中4時間、午後4時間、合計8時間かけて締め固めます。
床は機械を使用したほうがより良い仕上がりになります。

技術例② 水切り
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窓の上にあるひさしの下に筋がはいっているのが、水切りです。
この地域は年間5,000ミリ以上雨が降る豪雨地帯ですから、雨が校舎の中に入って勉強中断ってこともよくあります。
この水切りがついていると雨だれが切れて窓の中に入ってこないし壁面に雨がつたって壁面が劣化することも避けられます。

技術例➂ 面取り
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日本の建設物のほとんどすべてに取り入れられていますが、柱や梁の角を面取りする技。
こどもたちが柱の角に頭などぶつけても怪我は最小限に抑えられます。
面取りしていない柱の角に何かがぶつかった時に欠けることも避けられ強度補強効果にもつながっています。
貧しい村の学校が余計な支出せず永く気持ちよく使ってもらえるよう主要な場所は面取りしています。

今回はこの辺で終わりにします。安全で頑丈な校舎ができると子供たちは勉強に集中できるものです。

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サイクロンや洪水時に避難する場所がないのがミャンマーの僻地の現状です。
完成した学校校舎は、子どもたちの学びの場所のみならず自然災害時の避難場所にもなります。

予定とおり、あと1年で24校の学校校舎建設が終了できるように、スタッフと一丸になって活動をすすめています。

(A)
2016.08
31
Category : ラカイン州
マウンドー事務所の今村です。

マウンドー事務所では、現在マウンドー郡の2ヵ所で女性向け裁縫訓練を実施中です。

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今回プロジェクト拡大により、お隣ブティドン郡の遠隔地2ヵ所でも訓練を実施することとなりました。

Picture 2

地図は、ラカイン州北部のマウンドー郡、ブティドン郡、ラティドン郡のものです。
今回、新しく訓練を始める場所はバイク、ボートを使ってようやく到着できる遠隔地のため、準備が大変です。

新スタッフの雇用、実施場所の確認、そして、研修参加者集め、開催場所は事務所から離れているため簡単にはいきません。

ミシン、椅子、布、文房具、ホワイトボード等の訓練に必要になる教材も開催場所では用意できないため、全て事前に準備する必要があります。

Picture 3
足踏みミシンの足の部分です。

Picture 4
準備した荷物をトラックに積み込んでいます。

Picture 5

なかなか終わりません

Picture 6

Picture 7
やっと終わりました。ほとんどトラック一杯です。ちなみに、これで一会場分の荷物です。

Picture 8
別の会場分の荷物はこちらです。


Picture 9
積み込んだ荷物と一緒に開催場所へと旅立つ直前のスタッフです。
ちなみに、写真左のスタッフは昨年10月から今年4月までBAJ裁縫訓練を受けた女性です。
これから、BAJのアシスタント・ファシリテーターとして働きます。

8月下旬より、訓練は開始されましたが、まだ写真が事務所に届いていないため、
新開催地での写真は次の機会に紹介したいと思います。
2016.08
15
Category : ラカイン州
私の仕事は、村人から大臣まで会ってお話ができるというのがひとつの醍醐味だと思っています。
村の現状を直接、生の声として国の政策にかかわる方へ伝えることができます。
そんなこともあり、中央、地方政府ともにお偉い方と会う機会は、
それなりに貴重な機会として捉え積極的に情報提供やお願いをするようにしています。

今回は、ラカイン州の教育を管轄する社会省大臣と突然面会の機会がやってきました。
旧政権と新政権のひきつぎのまずさや、中央政府と地方政府の連絡伝達が以前のようにされていないことが
事業に影響してしまったから、直談判しに。

久しぶりのラカイン州のお役所に
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直談判の結果は、またの機会に書くことにして、空港へ行くまでに数時間あったので、
来月から引っ越すことが決まっている事務所を見に行きました。

2012年以降の暴動後、援助機関が多く入って家賃相場は高騰。驚くお値段です。

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裏庭が広いのが決め手のポイント。車両や資機材を十分におくスペースが必要です。


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このスペースは、エンジニア4名とモニタリングスタッフ2名が働く予定でペンキの塗りのなおし、
屋根には扇風機を取り付ける予定です。

2018年はミャンマー観光年になるらしいです。シトウェ空港も拡張中。
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それにしても雨季なのにシトウェへ日帰りできるようになっていたのには驚きました。
以前は、ヤンゴンから飛行機は毎日運航していなかったし、空港で終日またされて結局、キャンセルとか。
シトウェまで飛んだが着陸できずヤンゴンに戻ったりがしょっちゅうだったのに。

ラカイン州は、魚介類が豊富で安く味わえるし、美しい遺跡やビーチもあります。
危ないというイメージを払しょくし、これから益々、観光客が増え、ビジネス投資を得て、
皆がもう少し豊かに、平和に安定して暮らせるように早くなってほしいと思います。

(A)
2016.08
05
Category : デルタ地域
こんにちは。ヤンゴン事務所の塩野目です。

少し遅くなりましたが、今日は6月に実施したBook&Toyプロジェクト第2弾の寄贈レポートをお届けします。

今年から始まったBook&Toyプロジェクト

図書や遊び道具が乏しいミャンマーの辺境地の子どもたちに
良質な学びの機会を届けることを目的としてスタートしました。

日本の支援者の皆さまからいただいたご寄付により、
子ども向け図書約200冊と、ミャンマーの伝統的なおもちゃ、そして日本のおもちゃ(けん玉、輪投げ、囲碁のセット)を
寄贈しています。

1月に続く寄贈第2弾の今回は、エヤワディデルタ地域の小学校5校に寄贈しました。

これらの5校は、ヤンゴンから車で南に4時間ほど進んだデルタ地域のモーラミャインジュンとボガレーという地区にあり、
それぞれの地区の中心部からさらに車やボートを数時間乗り継いだ先の、まさに辺境地にあります。

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ボートで村へ向かうスタッフ

村には、新聞、雑誌などを販売する小さな商店はありますが、さまざまな書籍を扱う本屋さんはありません。
またインターネットも普及しておらず、家にテレビがある子どもは全体の半数ほどです。

このような地域の子どもたちにとって、図書は貴重な教材であり、情報源となります。

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今回寄贈を行ったうちの1校の外観

寄贈図書は、ヤンゴンの大型書店で購入しています。
今回は、私も本屋さんへ行き、歴史、小説、図鑑、辞書、物語、伝記、算数クイズといった
幅広い分野の本をローカルスタッフと相談しながら一緒に選びました。

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カラフルで親しみやすく、低学年でも読みやすい内容を選んでいます

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本とおもちゃに興味いっぱいの子どもたち

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夢中で本を読む様子

寄贈の際には、子どもたちと教師、PTAのメンバーを対象に毎回ファシリテーションを行い、
本を読むことの大切さについて話し合い、図書利用のルールをみんなで確認します。

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子どもたちへの説明の前に、先生たちとも話し合いの場を持ちます。


初めて目にする日本のおもちゃについても、遊び方を丁寧にレクチャーしています。

特に、紀元前までさかのぼる歴史を持つ囲碁は、とても頭を使うゲームであり、
集中力や判断力を高めるなど、ただの遊び以上の効果があるとされています。

子どもたちもすぐにルールを理解し、さっそくクラスメートと対戦していました。

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覚えたての囲碁で遊ぶ様子

先生やPTAメンバーたちは、生徒が平等に図書を利用できるよう、スケジュールを作成し、
今後責任を持って管理していくと話してくれました。

今回の寄贈によって、子どもたちが本を読むことの面白さに気づき、新たな学びを発見していくことを願っています。


Book&Toyプロジェクトは引き続き皆さまからのご寄付を受け付けています

子どもたちに寄贈する図書は特注の本棚に入れて寄贈しています。、
1万円以上のご寄付の場合はご寄付いただいた方のお名前やイニシャルをご希望に応じて本棚に入れさせていただいています。

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寄贈品を入れる本棚

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ぜひ、ミャンマーの辺境地の子どもたちに新たな学びの機会を届けるお手伝いをお願いします。

ご寄付はこちらから

※寄付内容のなかの「Book & Toy Library 100」を選んでください。