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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

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BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

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2016.08
15
Category : ラカイン州
私の仕事は、村人から大臣まで会ってお話ができるというのがひとつの醍醐味だと思っています。
村の現状を直接、生の声として国の政策にかかわる方へ伝えることができます。
そんなこともあり、中央、地方政府ともにお偉い方と会う機会は、
それなりに貴重な機会として捉え積極的に情報提供やお願いをするようにしています。

今回は、ラカイン州の教育を管轄する社会省大臣と突然面会の機会がやってきました。
旧政権と新政権のひきつぎのまずさや、中央政府と地方政府の連絡伝達が以前のようにされていないことが
事業に影響してしまったから、直談判しに。

久しぶりのラカイン州のお役所に
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直談判の結果は、またの機会に書くことにして、空港へ行くまでに数時間あったので、
来月から引っ越すことが決まっている事務所を見に行きました。

2012年以降の暴動後、援助機関が多く入って家賃相場は高騰。驚くお値段です。

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裏庭が広いのが決め手のポイント。車両や資機材を十分におくスペースが必要です。


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このスペースは、エンジニア4名とモニタリングスタッフ2名が働く予定でペンキの塗りのなおし、
屋根には扇風機を取り付ける予定です。

2018年はミャンマー観光年になるらしいです。シトウェ空港も拡張中。
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それにしても雨季なのにシトウェへ日帰りできるようになっていたのには驚きました。
以前は、ヤンゴンから飛行機は毎日運航していなかったし、空港で終日またされて結局、キャンセルとか。
シトウェまで飛んだが着陸できずヤンゴンに戻ったりがしょっちゅうだったのに。

ラカイン州は、魚介類が豊富で安く味わえるし、美しい遺跡やビーチもあります。
危ないというイメージを払しょくし、これから益々、観光客が増え、ビジネス投資を得て、
皆がもう少し豊かに、平和に安定して暮らせるように早くなってほしいと思います。

(A)
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2016.08
05
Category : デルタ地域
こんにちは。ヤンゴン事務所の塩野目です。

少し遅くなりましたが、今日は6月に実施したBook&Toyプロジェクト第2弾の寄贈レポートをお届けします。

今年から始まったBook&Toyプロジェクト

図書や遊び道具が乏しいミャンマーの辺境地の子どもたちに
良質な学びの機会を届けることを目的としてスタートしました。

日本の支援者の皆さまからいただいたご寄付により、
子ども向け図書約200冊と、ミャンマーの伝統的なおもちゃ、そして日本のおもちゃ(けん玉、輪投げ、囲碁のセット)を
寄贈しています。

1月に続く寄贈第2弾の今回は、エヤワディデルタ地域の小学校5校に寄贈しました。

これらの5校は、ヤンゴンから車で南に4時間ほど進んだデルタ地域のモーラミャインジュンとボガレーという地区にあり、
それぞれの地区の中心部からさらに車やボートを数時間乗り継いだ先の、まさに辺境地にあります。

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ボートで村へ向かうスタッフ

村には、新聞、雑誌などを販売する小さな商店はありますが、さまざまな書籍を扱う本屋さんはありません。
またインターネットも普及しておらず、家にテレビがある子どもは全体の半数ほどです。

このような地域の子どもたちにとって、図書は貴重な教材であり、情報源となります。

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今回寄贈を行ったうちの1校の外観

寄贈図書は、ヤンゴンの大型書店で購入しています。
今回は、私も本屋さんへ行き、歴史、小説、図鑑、辞書、物語、伝記、算数クイズといった
幅広い分野の本をローカルスタッフと相談しながら一緒に選びました。

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カラフルで親しみやすく、低学年でも読みやすい内容を選んでいます

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本とおもちゃに興味いっぱいの子どもたち

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夢中で本を読む様子

寄贈の際には、子どもたちと教師、PTAのメンバーを対象に毎回ファシリテーションを行い、
本を読むことの大切さについて話し合い、図書利用のルールをみんなで確認します。

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子どもたちへの説明の前に、先生たちとも話し合いの場を持ちます。


初めて目にする日本のおもちゃについても、遊び方を丁寧にレクチャーしています。

特に、紀元前までさかのぼる歴史を持つ囲碁は、とても頭を使うゲームであり、
集中力や判断力を高めるなど、ただの遊び以上の効果があるとされています。

子どもたちもすぐにルールを理解し、さっそくクラスメートと対戦していました。

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覚えたての囲碁で遊ぶ様子

先生やPTAメンバーたちは、生徒が平等に図書を利用できるよう、スケジュールを作成し、
今後責任を持って管理していくと話してくれました。

今回の寄贈によって、子どもたちが本を読むことの面白さに気づき、新たな学びを発見していくことを願っています。


Book&Toyプロジェクトは引き続き皆さまからのご寄付を受け付けています

子どもたちに寄贈する図書は特注の本棚に入れて寄贈しています。、
1万円以上のご寄付の場合はご寄付いただいた方のお名前やイニシャルをご希望に応じて本棚に入れさせていただいています。

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寄贈品を入れる本棚

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ぜひ、ミャンマーの辺境地の子どもたちに新たな学びの機会を届けるお手伝いをお願いします。

ご寄付はこちらから

※寄付内容のなかの「Book & Toy Library 100」を選んでください。
2016.07
29
Category : 南東国境地域
みなさんこんにちは。
再びパアン事務所の吉田です。

今日は、当技術訓練学校で技術指導をしている日本人専門家を紹介します。
当校では、ミャンマー人のインストラクターが訓練生に教えています。彼らはその分野で5年、10年の実務経験があるのですが、ミャンマーでそのような長い実務経験があっても、多くは理論が弱く、基礎も知らないことがしばしばあります。
例えばこの国の技術系大学では、教授の力量不足、資機材不足などから、マトモなことが学べないのが実情です。
また、技術の現場では、誰も教えてくれる人がいないので、技術者は自己流で、経験と勘のみで仕事をしている、と言わざるを得ません。

そこで、ミャンマー人インストラクターが正しい技術を教えられるように、当校では日本人の専門家を派遣しています。

まずは自動車整備専門家の金澤さん。
金澤さんは技能ボランティア海外派遣協会(NISVA)の所属で、2015年の3月~2016年3月まで、11か月当校で指導に当たり、この7月に再び戻ってきてくれました。
インストラクターへの技術指導、訓練生の授業での助言・補足説明、カリキュラム作り、試験の方法への助言など、金澤さんのおかげで、当校の自動車整備科は飛躍的に改善しました。インストラクターの技術も大きく向上しました。

<金澤さんの指導の様子>
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続いて電気・溶接専門家の械塚(かいづか)さんです。
械塚さんも同じくNISVA所属で、2016年4月より、当校で指導いただいています。
械塚さんはまず、インストラクター、訓練生に、5S意識の徹底をさせました。作業場に5Sや安全に関するポスターを貼りました。
そして、授業では様々なアドバイスをしていただいています。
さらに、械塚さんの専門であるエアコン設置の授業も今回の電気科第4期から取り入れました。
この国ではエアコンの需要が高まっており、正しく設置できる技術者が必要です。
まずインストラクターに対してエアコンに関するトレーニングをしていただきました。

<械塚さんの活動>
全スタッフに対する5Sの説明
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5Sの徹底
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エアコンをインストラクターに教える
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最後に、当団体自動車整備技術担当の久(ひさ)です。
久は電子制御システムのスペシャリストで、自動車整備科のアドバンスコースであるEFIコース(電気制御式噴射装置、Electronic Fuel Injection)を立ち上げました。
電子制御は最近の車では当然のように装備されており、今比較的新らしい車がどんどん流入しているミャンマーでは、今後不可欠の技術です。
カリキュラム・教科書の作成、インストラクターへのトレーニングを行い、今では全インストラクターが、EFIコースで教えられるようになりました。

<久の活動>
インストラクターへのトレーニング
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技術訓練学校では、教えるインストラクターの技術力が一番重要です。
インストラクターが、正しく、広範で深い技術を持っていなければ、たとえ基礎的なことを教えるのでも、いい授業はできません。
ミャンマー人インストラクターの技術力、ひいては当校の技術面を支えるのが、上記の技術専門家であり、彼らが当校に果たす役割は、計り知れないものがあります。

パアン事務所 吉田
2016.07
22
Category : 南東国境地域
みなさんこんにちは。
パアン事務所の吉田です。

BAJパアン技術訓練学校は、3年目の後期訓練を開始しております。
6月20日より、新たに75名の訓練生が入学し、EFI科第3期、自動車整備科第4期、電気科第4期、溶接科第2期の技術訓練を開始しました。

今日は、本校卒業生の就労現場についてご紹介します。
去る5月下旬、2日かけて、パアン近郊で卒業生が働いている現場8か所を回り、彼らの就業状況を確認するとともに、彼らや職場の上司にインタビューをしました。

1日目、まず、パアン市内、3名の電気科卒業生が働く電気工事現場を訪れました。
彼らは今改装中の建物で、スイッチやライトの配線をしていました。
彼らの上司である電気工事コントラクターの話では、「彼らの技術は悪くない。ここの現場でも色々教えているので日々スキルアップしている」とのことでした。
うち2名はすでに6か月以上このコントラクターの元で仕事をしており、1名はエアコンの設置までできるようになっていました。

<パアン市内の電気工事現場で働く電気科卒業生>
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次に訪れたのは鉄骨造りの倉庫の建設現場です。ここには溶接科卒業生3名が働いています。
ここの3人は、卒業後、実家に戻らずに、パアンで仕事をすることを選びました。ここで働くのは楽しい、と口をそろえています。
彼らの上司の話。「今鉄骨造りの建設現場が急増している。この現場が終わったら次の建設現場も決まっている。卒業生の彼らは日々技術が上達しており、次の現場くらいからは(自分が不在でも)彼らに仕事を任せられるだろう。」

<パアン市内の建設現場で働く溶接科卒業生>
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<卒業生3名(右)と上司2名(左)>
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次に、パアン市内を出て、郊外のペカター村に行きました。ここでは、電気科卒業生2名が、村の電気工事の仕事をしています。
村では、「電気管理委員会」のような組織があり、彼らはそこに所属して、送電線の点検・修理や、家の電気工事の仕事をしています。
このように、地元の村で技術を生かして働く卒業生が多いです。彼らにより、ミャンマーの田舎でも技術者がいることで、地域の技術力向上、ひいては経済の活性化が期待されます。

<ペカター村で働く電気科卒業生2名>
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2日目は、パアン郊外のタマニャー村に向かいました。ここでは、自動車整備科卒業生1名が、車整備工場で働いています。彼はEFI科第2期卒業生でもあり、ヤンゴンにある日系自動車メーカーの面接を2社受けたのですが、残念ながらいずれも不合格でした。
しかしこの小さな田舎の工場で、彼は楽しそうに仕事をしていました。
「ここには電子制御車用のスキャナもあるし、EFI車の修理もできるので、やりがいがある。BAJの訓練学校で学んだことは毎日仕事で使っている。」

<タマニャー村で働く自動車整備科卒業生>
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その後、コーカレイ郡チョンドーに入り、電気店で働く電気科卒業生を訪ねました。彼女は、当校でいままで2名しかいない女性訓練生のうちの一人です。
彼女がもう1年以上働くこの電気店では、時計や携帯電話、テレビ、電球まで電気製品を何でも売っています。また、電気工事の仕事も請け負っているそうで、彼女は、「BAJの訓練学校で学んだことは、いろいろ役に立っている」と話しました。

<チョンドーの電気店で働く電気科卒業生>
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まだまだ話は尽きないのですが、そろそろ紙面の都合もありますのでこのあたりで締めたいと思います。

卒業生たちは、各職場で、真面目に働いていました。もちろん、卒業生の中には、途中で仕事を辞めてしまったりする人もいますが、大多数は、BAJの学校で学んだ技術を生かして就業し、自身の収入向上だけのためでなく、地域コミュニティの発展に貢献しています。
そのような現場を見ると、私も嬉しく思うし、これを継続してほしい、と思います。
今後も、我々としては、技術訓練だけでなく、彼らの卒業後の就労支援も合わせて注力していきます。

パアン事務所 吉田
2016.07
06
Category : 南東国境地域
2004年、一旦、タイ・ミャンマー国境が開放される機運が高まり、
BAJはUNHCRのパートナーとして南東国境地域において、給水・衛生事業分野での支援活動を開始しました。

その後、状況は変わり同地域では内戦が継続しました。

2013年には、カレン州・モン州・タニンダリーにあった3つの事務所の機能を縮小し、
モン州に事務所を集約して少数精鋭で活動をすすめてきました。

この12年あまりで406か所の給水施設を建設し、衛生や給水施設の維持管理に関する研修を行い、
この活動全体では18万人以上の人たちの水へのアクセスが改善しましたが、
5月末、ドナーから支援の打ち切りの連絡があり、後ろ髪引かれる思いで6月末をもって事務所を閉鎖しました。

モーラミャイン事務所のスタッフと
01_0706_集合写真



この地域での給水スキームは実に多様で、表層水を使う掘り抜き井戸や帯水層が深い管井戸、
山間の湧水を利用した重力流パイプラインなど、
その地域に一番適した給水スキームを選ぶところに特徴がありました。

雨量は、もともと多い地域ですから水不足のイメージはあまりないですが、
夏の3か月は表層水が枯れて深刻な水不足に陥ります。

掘り抜き井戸
02_0706_掘り抜き井戸_rev


タンク
03_0706_給水タンク_rev


事業地は、どこも僻地で事務所から車で片道5時間かかるところも稀ではありません。
奥地に行けば行くほど、道路は舗装されていませんから雨季が始まれば移動するだけで大変な場所です。
当然ながら、貧しいという経済状況の上、タイへの出稼ぎ人口が多く村にいっても将来を担う若者がいないという社会問題もある場所です。

雨期の車での移動では、ぬかるみにはまることも度々
04_0706_車_re


給水事業に長くかかわってきて感じるのは、
住民が水を本当に欲しているかというところに事業の成功のカギがあるということです。

本当に水不足に直面していた村は、給水施設ができた際には本当に喜び、進んで維持管理を行いうまく運営するものです。
学校や保健センターにも当然、水のニーズがあります。

村での水管理の研修に参加方たちと
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お母さんと子どもが水浴びする姿も
06_0706_お母さんと子ども水浴び_rev

パイプラインの蛇口から水を汲んでいます
07_0706_パイプライン水道蛇口


南東国境は、数年前まで内戦もあり治安が良くなかったことなどから、
日本人駐在員をおかずに事業を実施してきた経緯がありました。

現地スタッフは、前面に立ってドナーとの交渉を学び、主張し、
理解を得てより効果の高い活動を実施してきました。課題は、自分たちで話し合い解決に導いていました。


スーチー女史が先月、タイ側の難民キャンプを訪問しました。
少しずつではありますが、帰還に向けて動きがでてきています。
私たちは、撤退を余儀なくされましたが、この地域の給水事業のニーズがなくなったわけではありません。
まだまだ、山奥に僻地に夏の水不足を何とかしなければならない村々があると思います。
私たちのスタッフが今後、別の形で地域の水問題、開発に貢献していってくれることを期待したいと思います。

村での水管理の研修に参加方たちと
08_0706_研修後

最後に、これまで本事業にかかわってくださった全ての方にお礼を申し上げて事務所閉鎖のご挨拶とさせていただきます。