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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

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BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

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2017.03
01
Category : 未分類
こんにちは。ヤンゴン事務所の塩野目です。
今日はBAJミャンマーが3年間にわたって実施してきた防災事業についてご紹介します。

2014年~2016年まで、BAJはエーヤワディ―デルタで日本政府のODA無償事業である沿岸部防災機能強化のためのマングローブ植林計画の中のソフトコンポーネントとして防災活動を実施しました。

対象の村はエーヤワディ―デルタ・ボガレー郡の3村です。

ミャンマーは、サイクロンや洪水、地震など災害リスクが高い国の1つです。その中でもエーヤワディ―デルタはミャンマー史上最悪の災害といわれる2008年のサイクロンナルギスを始め、これまで多くの災害を経験してきました。

本事業では、3年間で延べ500人以上の住民が災害に関する講義と避難訓練による研修を受講しました。

「子ども研修」と「住民研修」の2つのカリキュラムを策定し、毎年10~11月に3日間ずつ村の小学校で行われました。
写真は大人を対象とする「住民研修」の様子です。
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参加者には研修の事前・事後にテストを実施して理解度を図ります。
研修後はどの村でも災害リスクに関する理解度が大きく上がりました。
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「子ども研修」の対象は小学校3~4年生ですが、中には読み書きが困難な子どもも含まれていたため、イラストや写真を多用してゆっくり授業をすすめていきます。
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また、ゲームやグループワークを多く取り入れ、子どもたちが楽しく学べるよう工夫しています。
この写真は、自宅から避難所までの経路を示すハザードマップ作成の様子です。
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緊急時に適切な避難行動が取れることを目的に、研修の最後には日本式の避難訓練を行っています。
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下の写真は対象となった村の小学校の1つです。
災害時は村人の避難所となりますが、吹きさらしの状況下にあり、雨季の風雨やサイクロンによる被害を受け、良好な教育環境も損なわれています。
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こうした状況から、研修後はどの村でも学校のまわりの防風林造成が議論されました。
そしてBAJは、3村中もっとも関心の高かった1村を支援対象に、今年、防風林の植林プロジェクトを実施することになりました。

防風林を造成することで、暴風雨を緩和し、校舎の劣化・損傷を最小化することができます。
また、村の避難所となる校舎の安全性を高めることができます。

対象となった3村では、研修の最後に防災委員会が再結成され、メンバーの役割や今後の防災計画が話し合われました。
今後は彼らが中心となり、災害から村を守る取り組みが継続されることが期待されています。
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2016.12
19
Category : 未分類
こんにちは。ヤンゴン事務所調整員の塩野目です。
今回は、Book&Toyプロジェクトの進捗をご報告します。

BAJが今年から開始したBook&Toyプロジェクト。

ミャンマーの辺境地の子どもたちに良質な図書とおもちゃに触れる機会を提供することを目的に、これまで10校の小学校に図書棚を送ってきました。
3~5年かけて100校へ寄贈することを目標にしています。

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寄贈される図書棚。 児童図書約250冊と日本・ミャンマーの伝統玩具が詰まっています。


今回、第3弾としてラカイン州の小学校5校へ図書棚を贈りました。
これらの小学校はいずれも同州で実施する小学校建設事業でBAJが過去に建設した学校です。

7 kyauk tan gyi
チャウタンジ―小学校 / ラカイン州 / 児童数125名

8 kyawe tae
チャエタエ小学校 / ラカイン州 / 児童数322名 ※写真正面がBAJ建設の新校舎

ミャンマーの辺境地では、本といってもわら半紙に白黒で印刷されたような読み物しか手に入らないことがほとんど。
子どもたちからは、写真やイラストがこんなに多用された図書は見たことがないという声があがりました。

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カラフルな絵本に嬉しそうな子どもたち。

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みんな読書に夢中です。

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けん玉、囲碁など初めて見る日本の遊びは、BAJスタッフがしっかりとレクチャーします。

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寄贈の際には、子どもたちと先生・PTAメンバーを対象にファシリテーションを行っています。子どもたちに読書の大切さを伝えると同時に、先生方へは、ミニライブラリーの管理・活用法について話し合ってもらい、使用ルールを決めていきます。

今回寄贈した5校でも学校によって異なる管理方法が決められました。

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先生たちとの話し合いの様子

たとえば、5校のうちの1校、チャエトー小学校は、とても小さな村にあり、今回の寄贈式には多くの村人も参加してくれました。この村では、学校の児童だけでなく、大人を含む村人全員に本を読む機会を提供したいという希望から、村人へ無料で図書の貸し出しを行っていくことが決まりました。

一方、チャエタエ小学校では、話し合いの結果、児童以外の村人に図書を貸出す際は、1冊200チャット(約20円)程度の少額のお金を取って貸し出すことになりました。この学校では、貸出によって貯まったお金で新たな図書を購入し、図書棚の本を増やしていく計画のようです。

また、アウクミャットレイ小学校では、図書の紛失などを防ぐため、図書は学校内のみで閲覧することになりました。先生たちが毎日交代で図書館員として本を管理していく予定です。

このように学校によって図書棚の管理方法はさまざまです。今後、上手く活用されている学校の事例をグッドプラクティスとして、新たに寄贈する学校に事例紹介も行っていきたいと考えています。


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一人でも多くの子どもたちに図書を届けるため、今後も応援お願いいたします!

ご寄付はこちらから

ページをスクロールダウンし「いま寄付する」の寄付内容で「Book&Toy Library 100」を選んでご寄付いただけます。
2016.12
12
Category : 未分類
先週につづいて、2001年12月にマンダレー地域ニャンウー郡X村に井戸が完成した村の、
今の状況についてのご報告です。

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2014年に村の電化のため大きな金額が支出されていました。
村の中にあるパゴダ基金、青年基金、電気基金と合計して200万円相当使って村内電化を実現しました。

しかも、水管理委員会から借り上げた資金は、電気代回収費用で既に返済されています。

<電化>
161201_4_電化


世界銀行の支援があり、全世帯にパイプライン敷設が可能になりました。
世界銀行は、村からも資金提供がないと支援実施にいたらないので、
井戸水売り上積立金があったからこそ支援が実現しました。

現在、村の人たちは、家で蛇口ひねったら水にアクセスできるようなりました。

<蛇口>
161201_5_世帯蛇口


村の人たちは、水汲みにもう時間と労力をかけなくてもよくなったのです。
機会費用は、ますます減少しています。

但し、村の中に十分な仕事があるわけではありませんので、
現金収入向上に直結するというわけではありません。

日雇い労働で稼ぐ以外に、薪や肥料のための牛糞を拾ったり、
牛のエサとなる草を集めたり、食料となる草や実を集めて少しでも家計が楽になるよう働いています。

家計収入増は、家屋の改築、土地や家畜の購入、小規模ビジネス開始のための原資、
子どもの教育費、日用品の購入などに支出されています。

<やぎ集約飼育>
161201_6_ヤギ集約飼育

この間、村の人口や家畜も増えていました。
但し、雄牛の頭数は減っていました。
雄牛は水運搬に使用されますので、その必要性が減ったのが理由と考えられます。

この村は、幹線道路から1キロほど内陸にはいったところに位置するアクセスの良い村、
井戸の水量や水質は良好というのもグッドプラクティスの要因とも考えられます。

また、責任あるリーダーを中心に、井戸を長期間にわたってうまく維持管理してきたことも大きいと思います。

この村は、現在、あと1本の井戸が掘れる分のお金を貯めることに成功しました。
この地域の井戸は20年~30年といわれていますので、
とても速いペースで財務面からみた持続可能を見出したことになります。

この要因について、更に分析を進めて井戸経営がうまくできていない村への助けになればと思っています。

(A)
2016.02
01
Category : 未分類
こんにちは~。
昨年末、マウンドー事務所へ異動した今村です。

マウンドー事務所では、昨年7・8月の洪水とサイクロンコメンにより被害を受けた学校校舎の再建及び修繕プロジェクトを実施していました。プロジェクトが一段落つきましたので、報告します。

BAJは今回、全13の校舎の再建と修繕を行いました。
そのうちのいくつかを紹介します。

Thi Hoe Kyaung小中学校
修繕終了前は、授業を受けている子どもたちの後ろの壁がほとんどふきとんでいます。
図1rev


BAJの修繕後はこうなりました。
写真2
写真3



こちらは校舎再建したNgwe Taung小学校のプロジェクト開始前と終了後の写真です。BAJのプロジェクト開始前は、校舎右側が大きく崩れています。
写真4


元々、この校舎は、左側は過去にBAJが建設したもので、右側はミャンマー政府が造ったものでした。
今回、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の資金で校舎右側の全面的な再建、Shwe Bagyi Co., Ltd(ミャンマーの企業)からのご寄付で左側校舎の屋根の張り替えとペンキの塗り直しを実施しました。

完成後の校舎で学ぶ子どもたち
写真6

校舎の前での集合写真
写真5


下の写真は、Maungdaw高校。
支援者の皆様からのご寄付やBAJの自己資金で修繕した校舎です。
写真7

今回、ご寄付をいただいた皆様誠にありがとうございました。

ちなみにこの写真に映っているのは、BAJマウンドー事務所のインフラ事業担当職員です。
写真8


以上、マウンドー事務所からでした!!
今村
2015.10
08
Category : 未分類
9月より、ヤンゴンから移動してチャオピュー(チャウピューと表記されることもあります)にて駐在員となりました、川合が今回のレポートをお届けいたします。

BAJは8月後半に、シトウェにあった事務所をチャオピューへと移動させました。

ラカイン州は南北に長く、シトウェはその中でも北部に位置しているのですが、今年度のプロジェクトでは、ほとんどの学校の建設箇所がラカイン州の中央部に集中しているため、中央部に事務所を構えたほうが運搬や移動に都合がよいためです。

チャオピューの位置は北緯19度ですから、日本の南端である沖ノ鳥島よりも南に位置しています。
ミャンマー国内最大の島・ラムリー島(地元の発音ではヤンビェ島)にある人口6万人に過ぎない町なのですが、近年注目されている町でもあります。


海と緑が同居する町 チャオピュー。地元の人が、海水浴を楽しんでいます
写真1rev

ミャンマーでは、経済特区が3つ設けられています。
「ティラワ経済特区」(最大都市であり、人口600万のヤンゴン市近郊に作られた東京ドーム500個分といわれる広大な臨海工業地帯となりうるといわれています)、「ダウェイ経済特区」(バンコクとアンダマン海をつなげる交通の要衝となり得るといわれています)、そしてこの「チャオピュー経済特区」の3つです。

チャオピューが注目されているのは、近海で天然ガスが産出されることが大きな要因になっています。埋蔵量も豊富で、この天然ガスを中国の昆明へと運ぶパイプラインが、すでに2013年に完成しています。天然ガスだけでなく、中東から輸入する石油も、船でマラッカ海峡を大回りして運ぶルートよりも早く運べるため、ここ(正確には、チャオピュー付近のマディ島)から昆明までの石油用の輸送パイプラインも完成しています。チャオピューは、導入路で15m以上の深さが確保できる良港とされており、タンカーや大型船が停泊可能となっています。この深海港の整備も中国資本のサポートによって行われています。このパイプラインによって、中国政府からミャンマー政府に対して、天然ガスのほうだけで毎年10億USドルが、使用料として支払われる約束になっているそうです。さらにこの2本のパイプラインに沿って、高速鉄道や高速道路を建設して、チャオピューと昆明がつながる予定でしたが、この2つの建設については今のところ不透明な状況です。


JICAも支援している、ヤンゴン~チャオピュー間の道路整備の看板です。
2つの重要経済拠点を結ぶインフラ整備が、着々と進んでいます
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それでも、チャオピューが重要な貿易港とみなさているのは間違いないようで、近辺では、電気・道路の整備が進み、着々と企業受け入れのためのインフラ準備が進展しつつあります。天然資源で有名な町であっても、「地元チャオピューで現在オープンしているガソリンスタンドは、今のところ1軒しかない」(地元の人談)模様ですが、新しく2軒のガソリンスタンドが完成間近なのを先日見かけました。今後は、中東からの石油の積み下ろし港として、石油に関連した工業施設が発展して行くことが見込まれます。

広大といわれる「ティラワ経済特区」「ダウェイ経済特区」でも2400~2500万㎡なのに対し、その3倍の7500万㎡の面積を持つ巨大な「チャオピュー経済特区」。政府がチャオピューの開発に本格的に着手したのは2009年で、6年の時を経た割には、他の2つの経済特区に比べると開発も遅れ気味で、現時点では海と山に囲まれたのどかな田舎町といった風情ですが、逆に言うと未開のフロンティアの魅力があるともいえる、チャオピュー。この地で、将来のミャンマーの発展を担う若者の育成に、今回の100校建設プロジェクトが寄与できることに、ワクワクしている所です。



風光明媚な南国の島チャオピュー
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市場の様子
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いったい20年後にはどうなっているのでしょうか?