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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

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BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

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2017.12
22
Category : ラカイン州
本日は、専門家の技術指導についてご紹介したいと思います。

ラカイン州での学校建設事業は、第一期5年間100校の建設を完了し、
現在第二期が進行中です(2017年から2022年までの5年間で80校)。

何度も来ていただいている日本人専門家をこの度も招聘し、BAJ建設現場への技術モニタリングを実施しました。

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専門家から指導を受けるBAJ現地エンジニア

これまでの専門家の指導で以下の点が改善されてきました。

① 建設現場での安全
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工事中の安全面でのルールがかなり守られてきました。

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写真のように安定した足場を組み、作業員の安全を確保しています。

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女性OJTも作業服と安全靴をはいています。

② コンクリートの質
本事業での校舎はコンクリート製ですが、重要なのがその質。
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以前よりもコンクリートの質が高くなっています。

③ 設計図
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校舎と一緒にトイレの建設もしていますが、今までの設計図では採光がいまいちだったため、
中に入り戸をしめると薄暗い状態でした。今回は、ガラスブロックを取り入れ、光が入りやすい仕様となっています。
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また、これまでの校舎では、夏場になると教室の中が熱いという声もあがっていたため、
空気抜きブロックで風通しが良いようにしています。

まだまだ課題は多いですが専門家の指導の元、更なる改善を追及していきたいと思います。

今村
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2017.10
06
Category : ラカイン州
マウンドー事務所今村です。

メディアでも大きく報道されていますが、
現在ラカイン州北部(主にマウンドー郡とブティドン郡)では、
8月25日以降治安状況が不安定となっています。

BAJマウンドー事務所は、
8月時点でラカイン州北部の3郡(マウンドー、ブティドン、ラティドン)で
以下の4つの事業を実施していました。

① 学校建設事業
② 学校修繕事業(サイクロンモラ支援)
③ 平和的共存事業(技術訓練)
④ ワークショップ事業(UNHCR及び国際NGOの車輛・ボート整備)

各事業の現状をお知らせします。

① 学校建設事業
日本財団資金で実施中の事業です。
5年次事業(2016年9月~2017年8月)では、
マウンドー事務所では6校舎を担当(他はシトウェ事務所で建設)。

8月25日時点で既に5校舎が完成しており、
ラティドン郡で建設中だった残り1校も無事8月末までに建設が完了しました。

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ラティドン郡Ba Ta Lay学校

そして、6年次事業(2017年9月~2018年8月)が開始しました。
シトウェ事務所、タンゴップ事務所と合わせて合計16校舎を建設予定です。

マウンドー事務所では、うち3校舎を担当し、
マウンドー、ブティドン、ラティドンでそれぞれ1校ずつ建設予定です。

ラティドン郡での建設予定地の治安状況は特に問題なく、
先日村でのキックオフミーティングを実施しました。
近日中に建設工事を始めます。

マウンドー郡とブティドン郡での建設は、12月末まで状況を見極め建設の可否を決定する予定です。

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ラティドン郡Kyauk Tan学校でのキックオフミーティング

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ラティドン郡Kyauk Tan学校の児童・生徒

マウンドー事務所ではラティドン郡で学校建設事業が実施できており、
マウンドー郡とブティドン郡を除くラカイン州内のその他の地域でも、
BAJシトウェ事務所とBAJタンゴップ事務所が特に問題なく学校建設を進めています。


② 学校修繕事業
サイクロンモラ(詳しくは、こちら)により被害を受けた学校校舎の修繕事業です。
日本財団資金と一般の方からのご寄付で実施しました。

7月末から開始し、6学校の全7校舎を修繕。
主に屋根の修理を実施しました。
運よく8月24日に全ての修繕作業を終えており、
治安悪化の影響を受けることなく本活動は終了しました。

修繕が終わったいくつかの学校校舎は、
武力紛争から避難した人たちが一時滞在していました。

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修繕の前後(マウンドー郡Chein Hlar Li学校)

③ 平和的共存事業
UNHCR資金により、8月25日の時点で、
9研修(裁縫訓練5、コンピューター研修3、機械研修1)を実施中でした。
残念ながら未だ再開できる状況ではなく、活動を停止したままです。

④ ワークショップ事業
間接支援としてUNHCRと国際NGO等の
車輛・発電機・ボート等を修理・メンテナンスする事業です。
こちらは、いつも通りの修理活動はできていませんが、
小規模で最低限のメンテナンスをしています。


ちなみに、マウンドー事務所は約60名のローカルスタッフを抱えており、
他民族・他宗教で構成されています。
60名のうち6割がラカイン族、3割がムスリム、残り1割がビルマ族とその他民族です。

このような状況になり、スタッフ間で他民族・他宗教に対する
ネガティブな思いが増長されていないか心配していましたが、杞憂でした。

彼らはこの状況でも、何に問題があるのかをきちんと理解しており、頼もしくあり誇らしく感じました。
BAJがマウンドーで20年以上活動をしてきた一つの成果であると思います。


さて、治安状況の悪化に関連して、
先日タイで開催されたUNHCR eCentreのセキュリティ・リスク・マネージメント研修を受講してきました。

私を含め18の任国からJICA、UNHCR、政府系機関、NGO職員合計28名が全6日間の研修に参加しました。

研修では多くのシミュレーションが実施されました。
武装勢力に誘拐、騒乱に巻き込まれる、行方不明になった同僚に関する情報収集、
敵対心を持っているローカルコミュニティへの説得等、架空の状況を設定し、
実際にそれにどのように対処していくかを体験しました。

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同僚に負傷者が出たのでチームで情報収集するシミュレーション

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食料配布場所視察中に裨益者に取り囲まれるシミュレーション


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援助関係者に怒りを感じている村長の説得

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全体集合写真

基本的にミャンマーは治安の良い国ですが、
BAJ の活動場所にはマウンドーのように近年治安状況が悪化してきている地域が含まれています。
今後も活動を継続していくためには、安全対策を強化していく必要があります。

まずは、本研修で学んでことを基に、12月に各事務所のミャンマー人シニアスタッフを対象に研修を実施します。
さらに、彼らと一緒に各事務所の緊急対応案を作成していく予定です。

今村
2017.07
31
Category : ラカイン州
マウンドー事務所の今村です。

7月3日、国連難民高等弁務官のFilippo Grandi氏がマウンドーのBAJ事務所を訪問され、
UNHCRと実施している平和的共存事業の活動の一つである女性のための裁縫訓練を視察されました。

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研修参加者たちとお話になり、日々裁縫訓練に励む彼女たちの状況をご確認になりました。

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歴代の国連難民高等弁務官を含めても、高等弁務官がマウンドーを訪れるのは初めてとのことです。



翌日のミャンマーの新聞では、一面にGrandi氏のBAJ活動視察のことの記事が一面に載りました。

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ちなみに、記事の写真で目をつぶってしまっているのが私です(笑)

今村
2017.07
25
Category : ラカイン州
ラカイン州の南部へ出張しました。目的は、新しい活動の準備です。今回の出張は、とっても楽しかったです。

理由は、緊張感のあるミッション同行でもなく、学校校舎の出来栄えチェックする厳しいモニタリングでもなく、言いにくいこといわなきゃいけないスタッフ面談もなく、植物博士の村歩きに同行したからです。雨季のこの時期、晴れ間なんて珍しいのですが、この植物博士が村歩き始めると、自然と雨がやんだのには驚きました。神がかってる・・・。


校庭


村人たちに校庭内に植えている植物のこと、誰のアイデアでどんな木を植えたのか水やりは?夏休み中は誰が管理しているのか?、伝統薬に詳しい村人がいるか?今後の活動にヒントになる話を聞きだしながら、村の散策をしました。何か新しい活動を始める時にやる気のある村でやることが鉄則ですが、その見極めが難しいです。いくつかの指標をもうけて、村に何度か通いながら20校の中から5校まで絞りこみました。その5校へ植物博士と学校を訪問して、村歩きした結果、4校を新しい活動の対象村としました。(新しい活動の詳しい内容は、またの機会にご紹介します。)

学校話し合い


ある村では学校の授業が始まるところだったのですが、特別ゲストが来たからということで、先生が子どもたちに植物博士の村あるきに同行するよう指示。私は、村人と子どもたちから、下痢や咳に効く葉を教えてもらいました。もぎたてライムもいただきました。

植物博士


子どもたちは、村にある植物や木の名前をよく知っているんですね。町に住む子とは違いますね。あれこれ、教えてくれましたが、ラカイン名なのでミャンマー名とはちょっと発音が違うんです。みんなで、ラカイン名、ミャンマー名、英名、和名を教え合いながら村歩きは続きます。

グアバ

まだ食べごろではないグアバをとって差し出す女の子たち。顔にはタナカぬっています。

タナカ

村の中にタナカの木を植えている家も。売ったら結構、言い値で売れるはず。

胡椒

椰子の木に絡みつく胡椒

木登り


木が生い茂る中にはいると自然と木登りが始まります。

おじいさんが軒先にしげるタマリンドの葉っぱを収穫中。今日のばんごはんのサラダかスープにいれるんでしょうね。


タマリンド


散策が終了すると、すかさずスタッフがお店で子どもたちへのご褒美の飴を購入。村案内ありがとう。

ご褒美

今年度から政府の小学校1年生の教科書が日本政府の支援で改訂されました。カラフルなイラストがたくさんあって、興味がわきそう。教室にあった理科の教科書見てみると、結構、難しそうな植物の生態を勉強するページを発見。これから、益々、教育の質の向上が求められていくんでしょうね。教科書からだけ学ぶのではなくて生きた教材からもたくさん学んでほしいです。(A)

教科書2




2017.06
28
Category : ラカイン州
マウンドー事務所の今村です。

このブログでも何度かご説明しましたが、ミャンマーは自然災害が発生しやすい国です。
その中でもラカイン州は、ミャンマーの中でもサイクロンの通り道となりやすい場所の一つとなっています。

今年もやってきました。サイクロン。その名もサイクロン「モラ」!!
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上陸予定前日には、サイクロンへの警戒警報が出ました。

5月29日夜10時くらいから激しい雨と風が始まり、
深夜さらに激しくなります。

そして、翌日、朝起きて外を見たら事務所が大惨事に!!
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木が倒れてます。
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屋根が吹き飛んでいます。
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建物が崩れています。
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もちろん、BAJ事務所だけでなく、
マウンドー県(マウンドー郡とブティドン郡)全体にサイクロン被害が出ました。

5月30日のマウンドー市街地の写真です。
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午前11時半の時点では、まだ道路に倒れた木や電柱がそのままになっていて、車輛で通行
できない場所がいくつかありました。

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写真のように、午後4時半には、地元行政が道路の障害物を撤去し、かなりの部分が通れるようになっていました。

下の写真は、BAJからUNHCR事務所までの道路です。
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電柱が全て倒れてしまっています。


マウンドーは2015年にもサイクロンコメンにより、被害を受けています。
BAJ事務所の被害は大きいですが、2年前と比べ今回のサイクロンでは地域の被害は小さかったと言えます。

ミャンマー政府の発表によると、マウンドー県内全体の被害状況としては、
家屋の破損が14,990軒、学校校舎の破損が364校舎となっています。

BAJはラカイン州で日本財団と5年間の学校校舎の建設事業を実施中ですが、
この事業で造った校舎は今回のサイクロンでも被害を受けませんでした。
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写真の3つの建物のうち一番左側にあるのが、
BAJが4年次事業(2015年9月~2016年8月)で建設したのものです。
他の2つは、ミャンマー政府の建設によるものです。

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BAJが建てた校舎は被害がありませんが、他の校舎2つは屋根に損害が出ています。
この事業では、災害に強い校舎を作っていると改めて示すことができました。

今回のサイクロン被害への対応については、行政の動きが早く、資金も独自に調達できているようです。
地元教育行政も被害を受けた校舎の修繕を計画立てていますが、全てをカバーすることを難しいようです。
BAJは、行政機関の修繕対象から外れてしまった校舎の修繕を計画中です。

最後に、下の写真は私が使っているシャワールームです。
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サイクロンで屋根が吹き飛びました。
雨が降っているときには、シャワーを浴びているのか雨を浴びているのかわかりません(笑)

マウンドー事務所 今村