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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

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BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

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2011.03
30
Category : ラカイン州

昨年10月22日、ミャンマー・ラカイン州沿岸部を猛烈なサイクロン「ギリ」が襲いました。公式統計では被災者26万人、家屋全失10万人にも及んだこの災害に対して、長年当地で活動してきたBAJでは緊急の食糧・防水シートの配布に続いて、支援者からの寄付金により、村人の家計再建のため島の主な収入源産業である漁業の早期復旧を促すため、私たちの活動の特徴である「技術」を活かしてメカニカルスタッフにより漁船用のエンジン修理をモバイル・メカニカル・ワークショップと称して実施しました。

この度、思いもよらず、そのモバイル・メカニカル・ワークショップを実施したラカイン州パウトー・タウンシップの東パロンガー島ガラパーチャイン村とガリーチャイン村から島の40人もの連名で、日本の東北関東大震災の被災者に対し、彼らの手紙がBAJのシットウェ事務所に届きましたので、紹介したいと思います。


東パロンガー島からの手紙


文中には、以下のような内容が書かれていました。

“私たちラカイン州の村人は、先のサイクロンで多大な被害を受け生活に窮しましたが、そのような困難に直面していた折に、日本から支援をしていただきました。私たち東パロンガーの全島民は本当に日本の方々に感謝し、このことをずっと忘れません。私たちの生活は今だにサイクロン以前の状態には戻っていませんが、おかげ様で7割方生活が元の状態に戻りました。
しかしながら、今回、日本が去る3月11日に地震と津波で甚大な被害を受けたことをラジオで聞いて、本当に日本の人々と同じように大変心を痛めています。今の私たちには、日本の人々が私たちにしてくれたようにはお返しすることができませんが、私たちの恩人である皆様が今回の危機を乗り越え、また幸せな生活がおくれますよう心からお祈り申し上げます。”


要約、終わり。

実は、奥ゆかしいミャンマー・ラカイン民族の彼らの手紙には70%生活が元に戻ったとありますが、村の家屋は未だにほとんど修繕されておらず、被災から5ヶ月経った現在も竹に防水シートをかぶせただけの状態で、最近はNGOや国連機関による食糧配布もその資金難から支援がわずかとなり、物価の高騰も重なって彼らの主食である米も手に入りづらい状態になっているのです。さらには2~3ヵ月後には今年の雨期がせまり、毎年のようにサイクロンに襲われるこの地域では、いつまたこのような危険に襲われるともわかりません。

このような背景の中、今回この手紙が寄せられました。自然災害などの被災者にとっては、被災者にしかわからない苦労や困難も多くあると思います。一方で、このような災害を乗り越え必死に生活を再建しようとする人も世界のあちこちにおり、お互いに気持ちを通わせることでそれが少しでも励ましになれば、とミャンマーからお祈りいたします。


(ジンゾー)

現在のガラパーチャイン村
写真:現在のガラパーチャイン村

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