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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

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BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

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2012.08
07
Category : 中央乾燥地域

村の人々の生活の中で一番重要な水は飲み水ですが、村の人はほとんどの場合、お茶にして水分を取ります。つまり一度沸かした水を使うという事です。最近は村に行くとペットボトルの水が出てきます。

現地の状況を良く知らない人は井戸水即飲み水になると勘違いしていますが、村の人は何世代もその土地で生きて来ていて、水に関しては都会の人より鋭い判断能力を持っています。(時たま鋭すぎてしまう事もある)生きる為の知恵を持っています。村の人はその受け継がれた経験でそれが安全な水か危険な水かを判断しています。

やはり現地の状況を知らずに単に一般論でWHOの基準に達していないから安全な水ではない、イコール使えない水とか危険な水とかと思い込んでいる人がいますがそれを使って生きて来た村の社会の知恵を考慮した事があるのでしょうか。それは見下しとか偏見とかに他なりません。もっと言えばその人の不見識と言う事になります。

井戸掘りの事ですが、プロジェクトのタイトルが生活用水供給プロジェクトであろうと何であろうと、やっている事は地球に穴を開けてその地下にある水を吸い上げてやろうと言う極めて乱暴な事です。

この乱暴な行為には5人の屈強な男達が必要です。屈強と言うだけでもいけません。地下200,300メーターに1センチの狂いも許されない真っ直ぐ、ストレート、一直線、言葉は何でもとにかく曲がりの一切無い穴を掘らなければならないのです、それも一ヶ月も掛かって。

重量3トンもある掘削機械の操作、井戸孔掘削に関するあらゆる計算をする力はもとよりあらゆる状況に対応した判断を出来るだけの知識を持っていなければなりません。こんなにカッコ良い男達もその外見は、何時もはツナギの作業着を着て泥にまみれて働く泥ネズミ。何故泥かと言うと井戸掘削時に幾つかの理由で水と粘土の粉を混ぜた泥水を使うからです。

この泥ネズミ達が村のヒーローになれるのは井戸掘り作業が終了して井戸孔内を洗浄する時です。孔内底近くまでに細い管を下ろし圧縮空気を送って孔内の泥水を地上まで吹き上げさせます。始めは泥水だったものが孔内に入ってくる地下水によって薄められ、最後には綺麗な地下水そのものが井戸から6,7メートルの高さに吹き上げられる様になります。出来るならここでクイーンのWe are the championsの曲をラウドスピーカーで村中に流したいと何時も思っています。

この後は強力な水中ポンプを取り付けて地下深くの誰にも手をつけられた事のない水を汲み上げます。この井戸で供給できる水量を計る揚水試験と言う作業があります。この作業中、汲み上げられた水は地上に放水されます。この時村の何処からか大勢の女性、子供達が天秤棒を肩に、頭にバケツを載せて集まってきます。集まって来る人、子供の顔は皆が皆嬉しそうに微笑んでいます。私はこの笑顔が見たい故にこの仕事を続けている様な気がします。無条件の平和と幸せが感じられる瞬間です。

色の付かないご飯を炊く、村の娘を綺麗にする、目的は何であっても良いのですが、村の人々が深く望んでいる水を提供できる立場に居られる事それを可能にさせてもらっている資金提供者の皆様に対して深くお礼を述べたいと
思います。

(ミャンマー・マグエ/簑田)

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