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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

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BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

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2015.09
04
Category : ラカイン州
こんにちは。マウンドー事務所の原です。


7月末にミャンマーを広く襲ったサイクロンですが、

遅ればせながら私がマウンドーで見た範囲の現場の状況を、ご報告をさせていただきたいと思います。

日本でも同程度の台風は襲ってくるものだと思いますが、

建築のもろさ(トタン屋根が吹き飛ばされる、鉄骨の入っていない電柱が折れる)、

土地の海抜の低さによる高潮時の浸水など、

ある程度被害を予防することができるのではと思います。



マウンドー郡では現在地域の死亡者が1名との発表がありましたが、

内陸の川のある地域のほうが被害が大きいと聞いています。

たしかに、日本では経験できないほどの雨量に頻繁に遭遇しますし、

谷のような地域では大雨の後、一気に川の水位が上がると聞いています。




7月29日(水)
---
・午前中から風、雨とも強くなり、同日午後は事務所の活動を休止とした。

・同日夜12時くらいが風のピーク。同時間帯に電気配線が切れ夜間照明が消えた。
 同時に、BAJ敷地内の木が根元から倒れ始める。
 セキュリティガードへ蓄電池による照明が使用可能なミーティングルームに移動
 の指示をした。


7月30日(木)
---
・終日強弱はありながらも雨、風共に強かった。

・事務所では、風と木が倒れたことによって、一部損壊の倉庫、事務所を約7箇所確
 認した。

・朝8時前に少人数のスタッフと共にマウンドー市街地へ。多くの木が倒れていたが、
 建物の被害は軽微のようであった。倒れた木は早速撤去され、正午前には車両の
 通行が可能となった。

・フルムーンデイ前日と嵐で潮位が朝から高かった。そのため集まったスタッフと
 浸水に備え低い位置にある備品を異動させた。朝11時が満ち潮とのことだったが、
 実際には10時前が最も高かった。
 床上浸水はオフィスセクション建屋の5部屋。

・午後より給料日ということもあり、スタッフの約半数が事務所に訪れた。給料準備
 の時間まで倒れた木の撤去作業と床上浸水の部屋の掃除を行った。

・夕方に、町を巡回する政府側の車から「一番大きなサイズ(赤色)のサイクロンが
 今晩来る」との放送あり。幸い、7月29日夜よりも弱かった。



1)マウンドー事務所より。海が近い。左上の柵の向こう側の田んぼはすべて高潮により浸水。

a MGD09


2)30日朝に駆けつけてくれたスタッフと、BAJ構内で倒れる木々

b (1)MGD09

c MGD09

g MGD09


3)BAJマウンドー事務所も浸水の被害。4部屋と敷地の大部分が浸水し、近くの田んぼから
 流れてきた苗が散らばった。

d MGD09

e MGD09

f MGD09



7月31日(金)
---
・午前中にNGOであるMalteserより、マウンドーの病院の発電機が壊れたため、発電
 機を貸してほしい旨依頼があった。月曜日のメカニックを派遣を約束し発電機を貸
 し出す。

・セキュリティガードを中心に倒れた木の撤去作業を開始。また、床上浸水の部屋の
 掃除を始める。



8月1日(土)
---
・午前中は前日に引き続き木の撤去作業と掃除。

・マウンドー、ブティダウン間の土砂崩れの見学した。また壊れた5本の橋を視察し
 たが、特に変化は見られなかった。

・夕方より携帯電話が途切れながらも使用可能となる。日本人スタッフのマウンドー入りの旅程
 を変更。


8月2日(日)
---
・朝は小雨がぱらついたが、その後は晴れ。

・午前中は倒れた木の撤去作業。

・午後より地域行政官の事務所でシトウェからの大臣を迎えての、UN/INGO参加の合同
 会議が行われた。緊急支援を要請される。行政側の対応の速さに感動。

・同日朝より、シトウェからマウンドーへのローカルスピードボートの運航再開の知ら
 せが入る。思ったよりも早い再開に驚く。



8月3日(月)
---
・終日晴天。

・午前中はスタッフ全員で清掃、木の撤去作業を行った。並行して破損した建屋の修繕、
 夜間の敷地内の外灯整備を行った。建屋の修繕は2週間以内、外灯整備は数日以内を
 目途に終える予定。

・午後より一部復旧チーム以外は通常業務。



その他
---
・マウンドー、ブティダウン間の道路は土砂崩れで車両の通行は当分不可能となった。
 現在も、4輪駆動車はなんとか通行可能であるが、トラックや普通の乗用車の通過は
 難しいと思われる。道路の上の土砂を取り除いても、雨が降ればまた上から流れ込
 んで来るとのこと。完全復旧は現在雨期明けとも言われている。
 しかし、土砂崩れの部分はすべりやすくも歩行は可能で、サイクロン直後も、土砂崩
 れの前後の公共車両を利用して人々は移動している。とあるINGOのインターナショナ
 ルスタッフ、BAJのローカルスタッフも、サイクロン直後でも土砂崩れを超えて移動
 している。

・ある人は2010年の次に大きなサイクロン、またある人はここ15年以内の中で最大の被
 害など、地元の人々による過去との比較はまちまち。

・8月3日くらいより、マウンドー町内は平時に戻った雰囲気。カラオケの歌声が聞こえ、
 居酒屋には人がたくさん集まっている。しかし、米を始め食料の価格高騰が始まって
 いる。

・マウンドー市街地の電気供給はサイクロン直後から徐々に復旧、現在は復旧済。

・8月4日の時点で、高級米が平時1袋30,000MMKだったものが60,000MMKに、ガソリンが
 平時1リットル1000MMKだったものが1500MMKに高騰している。シトウェもミャウーの
 被害を受けて物価が上がっていると言われている。

・9月3日時点では大分多くの商品の物価はピーク時より下がったが、サイクロン以前
 レベルまで物価が下がったものはまだまだ少ない。




全体的に、自然災害に対して、地域の人々は慣れており、柔軟に対応しているかのよう

な印象を受けました。川上の地域では6月半ばの集中豪雨の際は、トラクターごと家

を出て避難するなど、予測し対応しているとの話もあったくらいです。

とある老人の話では、「急に気温が下がったら大雨が来るので、避難の準備をする」

とのことです。



また、BAJ事務所内や町で倒れた多くの木はチェリー種という外来種であり、早く育つため

薪用に多く育てられてきたようです。

木が多く倒れたマウンドー事務所には土着の木を新たに植えていきたいと考えています。




※【ミャンマー洪水被害緊急募金のお願い】
BAJでは現在、このたびのサイクロンで被害を受けた学校の校舎(約10校)の
再建および修繕を実施予定です。皆さまからのご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。
→ ミャンマー洪水被害緊急募金のお願い http://www.baj-npo.org/2015/08/post-110.html





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