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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

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BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

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2016.03
07
Category : 南東国境地域
みなさんこんにちは。
パアン事務所の吉田です。

前回の久技術担当の投稿とかぶる面はありますが、本日はミャンマーの技術現場における安全意識の希薄さと我々の技術訓練学校での取り組みについてお話しします。

ミャンマーでは建設ラッシュで建設現場はいたるところにあります。ヤンゴンなど大都市の巨大建設現場以外では、建設作業員はヘルメットをかぶっていません。ヘルメットどころか、靴も履かずにサンダル、ロンジーだったりします。

パアンには多くの溶接工場がありますが、そこでは溶接工のほとんどの人が作業服を着ていないし、手袋もしていません。溶接時に溶接面はおろか、保護メガネすらしていないこともあります。それでいて目薬が現場に置かれていたりします。「本末転倒やろっ!」と突っ込みを入れたくなります。(アーク溶接時、強烈な紫外線が発生するため、溶接者は目の保護はもとより、身体の皮膚をすべて覆わなければならない)
当訓練学校では、溶接科の応募者が少ないのですが、それは、「溶接は身体に悪い」という認識が大人にあることが原因の一つだと思っています。そりゃ、何も保護具をつけないで溶接するから身体に悪いわけで、正しく保護すれば問題ありません。何より、溶接技術というのは、幅広い技術分野で適用されている、「飯の食える」技術なのです。それらをミャンマーの人には理解してほしい。

<パアンの溶接工場>
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電気でも、ヤンゴンの電信柱を見ると無数の電線が配線され(盗電か?)、鳥の巣のようにこんがらがっているように見えます。(東南アジアでは割と見慣れた風景です)
1本の電信柱から、どんどん電線を引く家や建物が増えたのでしょうが、工事する人はどうやってやっているのでしょうか。電線による感電で、ヤンゴンでは毎年多くが死亡すると聞いたことがあります。また、電気工事の不具合によるショートで火災も多く起こっています。

<ヤンゴンの電信柱>
DSC07801resize.jpg


とにかく「安全」に対する意識が低い。
我々がパアンの技術訓練学校を始めたときも、ミャンマー人の講師たちは、同じような意識でした。
いままで「安全」などほとんど気にしてこなかったのでしょう。

自動車整備科では、日本人専門家の方が、意識改革をしました。
「つなぎと安全靴を着用しない者は、何人たりとも作業場に入ることはできない」というルールを作り、作業時にはかならずつなぎに安全靴着用、と習慣づけました。
そして、車を動かすとき、ジャッキアップするとき等の声掛けを徹底させました。

DSC09172resize.jpg


建設科でも、以前日本人専門家の方が安全に対する意識改革を試み、ようやく最近になって、実習作業時は全訓練生が作業服、安全靴、ヘルメットを着用するようになりました。
たとえ木工の授業であっても、常にヘルメットをかぶります。
「作業するときはこれらをいつでも装着する」
これを条件反射のようにくせ付けしなければ、意識はなかなか変わりません。
たとえば、「今日は暑いから着なくていいや」などと天気によって着用を決めているようではダメなのです。

<ビフォア>
DSC02501resize.jpg

<アフター>
DSC08772resize.jpg


その他、電気科や溶接科でも、まず作業服や保護具の着用を徹底しています。

<溶接科>
DSC04651resize.jpg


確かにミャンマーは暑く、長そで長ズボンや靴は着ていて暑いでしょう。もともとがロンジーにサンダルの国です。
しかし、安全に対する意識を変えないことには、これから開発が進み、技術が導入されていく中で、死亡事故や傷害事故が起き続けることになります。
本校のような学校が、そういう「正しい意識」を教え、卒業生が現場で実践することにより、徐々にそういう意識を持った人が増えるといいと思っています。

民主化にかじを切り、対外開放に踏み切ったミャンマーには、これからどんどん新しい技術が入ってきます。
「安全」に対する意識は、技術の基本です。
本校が先頭に立ってそれを広めていきたいと思います。

パアン事務所 吉田
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