BAJの活動するミャンマー・ラカイン州北部地域では、民族・宗教間の相違などから、コミュニティーの中には、潜在的に諍いや差別、疎遠的な態度などが存在し、なかなか住民同士が共生して暮らすということがまだまだ困難です。また、一部民族には中央政府からIDカードの発給や移動許可、婚姻、教育に至るまで、一般の市民としての扱いが認められていません。

そのような状況の中、BAJでは国境地域の生計に困難を抱える女性を対象に、識字教育や保健衛生教育(手洗いや伝染病の予防方法の指導など)と併せて裁縫訓練コースを実施し、彼女ら及び家族のエンパワーメントを試みています。しかもトレーニングでは、異なる民族の人々を意図的に一緒にすることで、民族間の共生が少しでも促進されるよう実施しています。

今回、その裁縫訓練コースの村での3ヶ月に及ぶトレーニング終了時に、お互いに異なる民族のトレーニング・ファシリテーターと参加した村の女性たちが、別れを悲しみ、お互いに肩を寄せ合い、泣きながらいつまでもいっしょにいる光景を見て、平和構築などといった大仰な言葉でなくとも、事業がBAJの掲げる共生したコミュニティーの創出に少しでも役割を果たしている、という場面に出会いました。
(ジンゾー)
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