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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

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BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

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2016.09
13
Category : ラカイン州
5年で100校の学校校舎建設、という凄い事業の最後の1年が始まりました。
9月の1週目は、24校の学校校舎を建設するマウンドー事務所とシトウェ事務所でキックフミーティングを実施してきました。

ミャンマー全土で言えることですが、
ミャンマーの村にある学校は村人たちが自助努力で建設した学校がほとんどで、
地面は土のままで仕切りがなく、隣のクラスの声や音が丸聞こえだったり、
屋根のトタン屋根には穴があいている雨漏りするというのが普通で、
中には校舎自体が傾いていてとても危険な状態の校舎もあります。
これまで、物・資金・技術が限られたミャンマーの僻地では仕方のない状況とも言えます。

ミャンマーの典型的な学校校舎 例①
20160913_1.jpg


ミャンマーの典型的な学校校舎 例②
20160913_2.jpg



ラカイン州は、ミャンマー全土で貧困度が2番目に高い場所と報告されていて、
バングラディッシュと国境を接した開発から取り残された場所です。
ラカイン州に限らずミャンマーの辺境地は、どこも似たような状態です。
最近は、建設事業ラッシュの兆しが見えてきました。
幹線道路を車で走ると役所、病院、住居、道路など建設現場をよく見かけます。

ようやく始まった建設の仕事ですから、地元コントラクターの技術者、経験値もまだまだ。全体的に質は良くありません。
こちらも、これまでの経緯を考慮すれば当然のことです。
中には、建設中の学校校舎が取り壊し作業中に見える現場に遭遇することも。

扉の木枠いれずに煉瓦積んだ後、扉部分の場所を確保するために削っています。
20160913_3.jpg

内部はこんな状況・・・
20160913_4.jpg

その後、この業者は仕事ホッぽりなげて逃亡したそうです・・・。
ラカインで少し立派な建設をしているのはヤンゴンの業者のようです。

BAJではこのラカイン州で20年以上、地元の方に技術研修の機会を提供しながら技術の底上げを念頭に建設を進めてきました。地元住民で研修受けた人たちが今では親方になっているんです。
オンザジョブトレーニングで技術を学び、その後もセミ熟練労働者として親方の元で仕事を続けた後に独立し、
自分の熟練労働者グループを作っていった者もいます。

BAJの建設する学校には、細かな日本の技術、工夫がところどころにちりばめられています。

技術例① ランマーでの地固め
20160913_5.jpg

きちんとした機材をそろえていれば床を締め固めるコンパクターとか、
ランマー(写真中央のオレンジ色のカバーが付いている機械)が使用されます。

基礎締めがしっかりしていないと上にコンクリート固めてもあとで床がゆがんだりひび割の原因になります。
下の写真は、床を締め固めるのが足りなかった典型的な例

政府の学校。ひび割れが出来ています。
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地元で使用されている道具
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地元で地固めに使用されている道具は、ボトゥー(ラカイン語)と呼びますが、こんなふうに手作りされたもの。
いくら労働者はたくさんいるといってもこれを何回も振り落とし地固めするのは根気のいる作業です。
BAJでは、機械を使用して1教室につき午前中4時間、午後4時間、合計8時間かけて締め固めます。
床は機械を使用したほうがより良い仕上がりになります。

技術例② 水切り
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窓の上にあるひさしの下に筋がはいっているのが、水切りです。
この地域は年間5,000ミリ以上雨が降る豪雨地帯ですから、雨が校舎の中に入って勉強中断ってこともよくあります。
この水切りがついていると雨だれが切れて窓の中に入ってこないし壁面に雨がつたって壁面が劣化することも避けられます。

技術例➂ 面取り
20160913_9.jpg

日本の建設物のほとんどすべてに取り入れられていますが、柱や梁の角を面取りする技。
こどもたちが柱の角に頭などぶつけても怪我は最小限に抑えられます。
面取りしていない柱の角に何かがぶつかった時に欠けることも避けられ強度補強効果にもつながっています。
貧しい村の学校が余計な支出せず永く気持ちよく使ってもらえるよう主要な場所は面取りしています。

今回はこの辺で終わりにします。安全で頑丈な校舎ができると子供たちは勉強に集中できるものです。

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サイクロンや洪水時に避難する場所がないのがミャンマーの僻地の現状です。
完成した学校校舎は、子どもたちの学びの場所のみならず自然災害時の避難場所にもなります。

予定とおり、あと1年で24校の学校校舎建設が終了できるように、スタッフと一丸になって活動をすすめています。

(A)
2016.08
31
Category : ラカイン州
マウンドー事務所の今村です。

マウンドー事務所では、現在マウンドー郡の2ヵ所で女性向け裁縫訓練を実施中です。

Picture 1


今回プロジェクト拡大により、お隣ブティドン郡の遠隔地2ヵ所でも訓練を実施することとなりました。

Picture 2

地図は、ラカイン州北部のマウンドー郡、ブティドン郡、ラティドン郡のものです。
今回、新しく訓練を始める場所はバイク、ボートを使ってようやく到着できる遠隔地のため、準備が大変です。

新スタッフの雇用、実施場所の確認、そして、研修参加者集め、開催場所は事務所から離れているため簡単にはいきません。

ミシン、椅子、布、文房具、ホワイトボード等の訓練に必要になる教材も開催場所では用意できないため、全て事前に準備する必要があります。

Picture 3
足踏みミシンの足の部分です。

Picture 4
準備した荷物をトラックに積み込んでいます。

Picture 5

なかなか終わりません

Picture 6

Picture 7
やっと終わりました。ほとんどトラック一杯です。ちなみに、これで一会場分の荷物です。

Picture 8
別の会場分の荷物はこちらです。


Picture 9
積み込んだ荷物と一緒に開催場所へと旅立つ直前のスタッフです。
ちなみに、写真左のスタッフは昨年10月から今年4月までBAJ裁縫訓練を受けた女性です。
これから、BAJのアシスタント・ファシリテーターとして働きます。

8月下旬より、訓練は開始されましたが、まだ写真が事務所に届いていないため、
新開催地での写真は次の機会に紹介したいと思います。
2016.08
15
Category : ラカイン州
私の仕事は、村人から大臣まで会ってお話ができるというのがひとつの醍醐味だと思っています。
村の現状を直接、生の声として国の政策にかかわる方へ伝えることができます。
そんなこともあり、中央、地方政府ともにお偉い方と会う機会は、
それなりに貴重な機会として捉え積極的に情報提供やお願いをするようにしています。

今回は、ラカイン州の教育を管轄する社会省大臣と突然面会の機会がやってきました。
旧政権と新政権のひきつぎのまずさや、中央政府と地方政府の連絡伝達が以前のようにされていないことが
事業に影響してしまったから、直談判しに。

久しぶりのラカイン州のお役所に
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直談判の結果は、またの機会に書くことにして、空港へ行くまでに数時間あったので、
来月から引っ越すことが決まっている事務所を見に行きました。

2012年以降の暴動後、援助機関が多く入って家賃相場は高騰。驚くお値段です。

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裏庭が広いのが決め手のポイント。車両や資機材を十分におくスペースが必要です。


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このスペースは、エンジニア4名とモニタリングスタッフ2名が働く予定でペンキの塗りのなおし、
屋根には扇風機を取り付ける予定です。

2018年はミャンマー観光年になるらしいです。シトウェ空港も拡張中。
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それにしても雨季なのにシトウェへ日帰りできるようになっていたのには驚きました。
以前は、ヤンゴンから飛行機は毎日運航していなかったし、空港で終日またされて結局、キャンセルとか。
シトウェまで飛んだが着陸できずヤンゴンに戻ったりがしょっちゅうだったのに。

ラカイン州は、魚介類が豊富で安く味わえるし、美しい遺跡やビーチもあります。
危ないというイメージを払しょくし、これから益々、観光客が増え、ビジネス投資を得て、
皆がもう少し豊かに、平和に安定して暮らせるように早くなってほしいと思います。

(A)
2016.06
14
Category : ラカイン州
今回は、マウンドー事務所での女性支援プロジェクトについて紹介します。

BAJマウンドー事務所では1998年より、地域の貧しい女性を対象に裁縫や文字の読み書き、簡単な計算等の研修を実施してきました。

残念ながら2012年にラカイン州北部で発生した暴動により中止となっていましたが、昨年10月より、活動を再開しました。

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研修では、手縫いから始まり、ミシンを使い方まで習います。

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裁縫の仕方が全くわからなかった女性が、この研修を受けることでブラウスやスカートなどを自分で作成できるようになります。
写真は、実際に研修生が作成したものです。

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研修には、裁縫の他にも、簡単な数字と計算、ミャンマー語の読み書き、保健衛生の内容が含まれています。

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現在、対象となっているのは、ラカイン族、テ族、ビルマ族、ムスリム、ヒンドゥーの合計40名の女性たちです。

2012年暴動で家を失った女性、家計が苦しい女性、これまで基礎教育を受けたことがない女性等、様々な背景を持った女性たちが研修生となっています。

このプロジェクトは、彼女たちの能力向上を目標としていますが、研修参加を通しての民族間の融和も目標の一つとなっています。

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写真は、休憩時間に昼食を取っている研修生たちです。

ラカイン族、ビルマ族、テ族、ムスリム、ヒンドゥーの女性たちが一緒に昼食を取り、交流を深めています。

研修を通して、民族を違いを超え彼女たちの相互理解が深まることを願っています。
2016.05
06
Category : ラカイン州
自動車技術担当の久です。

今回はメカニックへの新技術エンジンのトレーニングの様子をお伝えします。
現在走っている車のセンサーなど全て電気で動かされています。電気の知識がないと難しいので、
電気を中心としたトレーニング内容にしました。
センサー、アクチュエータ、コンピューターの役割、電気の基礎、配線図の読み方などの理論から
スキャンテスター、オシロスコープの使い方、故障診断の仕方の実習まで。

でも、メカニックたちはパソコンも使えないし、2ボルトと2ミリボルトではどちらが大きいか?
と質問しても首をかしげるぐらい知識がないのに、
こんな高度なテスターの使いかたを教えたところで、
はたして使いこなせるようになるのか?
ややこしい電気の配線図を読みながら故障診断なんてできるようになるのか??

でもここマウンドーではどんどん新しい車が入ってくるのに、
ふるーいキャブレタータイプのエンジンしか直せるメカニックしかいない。
なんとか直せるメカニックに育ててあげないと。。

でもどう教えていこうか。

ところが、そんな心配無用でした。
すっごく理解が早い!あっと言うまにどんどん覚えていきます。


電気配線図きちんと読めてる
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故障を読み取るスキャンテスターの使いかた1回教えただけなのに、もう使いこなしてる。
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配線図を読みながらのパーフェクトな故障診断。素晴らしいです。
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ミャンマーの人たちはとてもまじめで優秀な人が多いです。
30年、40年前の古い車の修理しかしていなかった人たちが、急激なミャンマーの変化に
突然の電子制御の故障診断を迫られ、ついていくのは大変だと思ったのですが、
短期間のトレーニングで覚えてしまうメカニックたち。

みな自分は学歴がない、小学校も卒業できていないと言う人さえもいます。
もともと頭がいいのでしょうか、すぐに技術担当の私はもう必要とされなくなりそうで、怖いですね。

教えながら、日本の若いメカニックは大丈夫だろうか、
10年、20年後、ミャンマーのメカニックのほうが車直せる人のほうが多くなるのではと心配になるぐらいです。

日本のメカニックもミャンマーのメカニックに負けないよう頑張ってほしいと思います。