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BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

プロフィール

BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

BAJホームページはこちら

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2017.07
31
Category : ラカイン州
マウンドー事務所の今村です。

7月3日、国連難民高等弁務官のFilippo Grandi氏がマウンドーのBAJ事務所を訪問され、
UNHCRと実施している平和的共存事業の活動の一つである女性のための裁縫訓練を視察されました。

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研修参加者たちとお話になり、日々裁縫訓練に励む彼女たちの状況をご確認になりました。

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歴代の国連難民高等弁務官を含めても、高等弁務官がマウンドーを訪れるのは初めてとのことです。



翌日のミャンマーの新聞では、一面にGrandi氏のBAJ活動視察のことの記事が一面に載りました。

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ちなみに、記事の写真で目をつぶってしまっているのが私です(笑)

今村
2017.07
25
Category : ラカイン州
ラカイン州の南部へ出張しました。目的は、新しい活動の準備です。今回の出張は、とっても楽しかったです。

理由は、緊張感のあるミッション同行でもなく、学校校舎の出来栄えチェックする厳しいモニタリングでもなく、言いにくいこといわなきゃいけないスタッフ面談もなく、植物博士の村歩きに同行したからです。雨季のこの時期、晴れ間なんて珍しいのですが、この植物博士が村歩き始めると、自然と雨がやんだのには驚きました。神がかってる・・・。


校庭


村人たちに校庭内に植えている植物のこと、誰のアイデアでどんな木を植えたのか水やりは?夏休み中は誰が管理しているのか?、伝統薬に詳しい村人がいるか?今後の活動にヒントになる話を聞きだしながら、村の散策をしました。何か新しい活動を始める時にやる気のある村でやることが鉄則ですが、その見極めが難しいです。いくつかの指標をもうけて、村に何度か通いながら20校の中から5校まで絞りこみました。その5校へ植物博士と学校を訪問して、村歩きした結果、4校を新しい活動の対象村としました。(新しい活動の詳しい内容は、またの機会にご紹介します。)

学校話し合い


ある村では学校の授業が始まるところだったのですが、特別ゲストが来たからということで、先生が子どもたちに植物博士の村あるきに同行するよう指示。私は、村人と子どもたちから、下痢や咳に効く葉を教えてもらいました。もぎたてライムもいただきました。

植物博士


子どもたちは、村にある植物や木の名前をよく知っているんですね。町に住む子とは違いますね。あれこれ、教えてくれましたが、ラカイン名なのでミャンマー名とはちょっと発音が違うんです。みんなで、ラカイン名、ミャンマー名、英名、和名を教え合いながら村歩きは続きます。

グアバ

まだ食べごろではないグアバをとって差し出す女の子たち。顔にはタナカぬっています。

タナカ

村の中にタナカの木を植えている家も。売ったら結構、言い値で売れるはず。

胡椒

椰子の木に絡みつく胡椒

木登り


木が生い茂る中にはいると自然と木登りが始まります。

おじいさんが軒先にしげるタマリンドの葉っぱを収穫中。今日のばんごはんのサラダかスープにいれるんでしょうね。


タマリンド


散策が終了すると、すかさずスタッフがお店で子どもたちへのご褒美の飴を購入。村案内ありがとう。

ご褒美

今年度から政府の小学校1年生の教科書が日本政府の支援で改訂されました。カラフルなイラストがたくさんあって、興味がわきそう。教室にあった理科の教科書見てみると、結構、難しそうな植物の生態を勉強するページを発見。これから、益々、教育の質の向上が求められていくんでしょうね。教科書からだけ学ぶのではなくて生きた教材からもたくさん学んでほしいです。(A)

教科書2




2017.06
30
Category : ヤンゴン
こんにちは。ヤンゴン事務所の塩野目です。

今回は、今月BAJが参加した参加型評価研修についてご報告します。

ミャンマーで活動する日系NGOの集まりJNN(Japan NGO Network)では、
今回初めての試みとして共同で研修を企画しました。

第1回目として、日本から講師をお招きして実施することになったのが「参加型評価/MSC研修」です。

実は、昨年すでにBAJでは同じ講師による参加型評価研修を受けているのですが、
今回はMSC(Most Significant Change)という参加型評価の1つの手法に焦点を絞った内容で、
新たな評価法を学ぶ機会となりました。

昨年の研修の様子はこちら
http://bajmyanmar.blog.fc2.com/blog-date-201610.html

研修には、ミャンマー人・日本人のNGOスタッフ計20人がミャンマー各地から集まり、
3日間にわたって理論から実践までを学びました。

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研修の3日目には、ヤンゴンで活動する団体の職業訓練センターを訪問し、
MSC手法を用いて訓練生たちにインタビュー・内容の分析を行いました。

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受益者の変化の物語の中から「最も重大な変化」を議論して選出。
MSCでは、この選出の過程が分析にあたるとされています。

JNNでは、毎月日本人のメンバーが集まって会議や勉強会をおこなっていますが、
ナショナルスタッフも交えて研修を実施するのは初めてのこと。

日本人ミャンマー人関わらず、どの団体の参加者も非常に意識が高く熱心で、とても良い刺激になりました。

MSCという新たな手法を勉強できたことはもちろん、同じNGOスタッフとして活動する方々の熱意に触れられたことが
大きな収穫となった3日間でした。

今後、本研修での学びをどのように事業に活かしていくか、スタッフ間で協議していきます。
2017.06
28
Category : ラカイン州
マウンドー事務所の今村です。

このブログでも何度かご説明しましたが、ミャンマーは自然災害が発生しやすい国です。
その中でもラカイン州は、ミャンマーの中でもサイクロンの通り道となりやすい場所の一つとなっています。

今年もやってきました。サイクロン。その名もサイクロン「モラ」!!
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上陸予定前日には、サイクロンへの警戒警報が出ました。

5月29日夜10時くらいから激しい雨と風が始まり、
深夜さらに激しくなります。

そして、翌日、朝起きて外を見たら事務所が大惨事に!!
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木が倒れてます。
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屋根が吹き飛んでいます。
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建物が崩れています。
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もちろん、BAJ事務所だけでなく、
マウンドー県(マウンドー郡とブティドン郡)全体にサイクロン被害が出ました。

5月30日のマウンドー市街地の写真です。
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午前11時半の時点では、まだ道路に倒れた木や電柱がそのままになっていて、車輛で通行
できない場所がいくつかありました。

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写真のように、午後4時半には、地元行政が道路の障害物を撤去し、かなりの部分が通れるようになっていました。

下の写真は、BAJからUNHCR事務所までの道路です。
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電柱が全て倒れてしまっています。


マウンドーは2015年にもサイクロンコメンにより、被害を受けています。
BAJ事務所の被害は大きいですが、2年前と比べ今回のサイクロンでは地域の被害は小さかったと言えます。

ミャンマー政府の発表によると、マウンドー県内全体の被害状況としては、
家屋の破損が14,990軒、学校校舎の破損が364校舎となっています。

BAJはラカイン州で日本財団と5年間の学校校舎の建設事業を実施中ですが、
この事業で造った校舎は今回のサイクロンでも被害を受けませんでした。
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写真の3つの建物のうち一番左側にあるのが、
BAJが4年次事業(2015年9月~2016年8月)で建設したのものです。
他の2つは、ミャンマー政府の建設によるものです。

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BAJが建てた校舎は被害がありませんが、他の校舎2つは屋根に損害が出ています。
この事業では、災害に強い校舎を作っていると改めて示すことができました。

今回のサイクロン被害への対応については、行政の動きが早く、資金も独自に調達できているようです。
地元教育行政も被害を受けた校舎の修繕を計画立てていますが、全てをカバーすることを難しいようです。
BAJは、行政機関の修繕対象から外れてしまった校舎の修繕を計画中です。

最後に、下の写真は私が使っているシャワールームです。
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サイクロンで屋根が吹き飛びました。
雨が降っているときには、シャワーを浴びているのか雨を浴びているのかわかりません(笑)

マウンドー事務所 今村
2017.05
30
Category : その他
ここ最近、ドナーと一緒に2か所の学校視察をしました。
1か所はBAJが長く活動するラカイン州(西部、バングラディシュとの国境に位置)、もう1か所はヤンゴンです。

ラカイン州の学校では、完成したばかりの学校や、4年前に完成した学校を訪問しました。

BAJでは、ヤンゴンでプロジェクトを実施したことがありませんので、
ヤンゴンの学校訪問は私にとって新鮮で、
地方とヤンゴンでは状況が違うこともこの目で確認することができました。

ラカイン州学校
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ラカイン州の学校は、学校の敷地は比較的広くあります。
でも、学校建設用の資金が村にはなく、自助努力で建てた校舎があるのがほとんど。
木材で倒れそうな校舎もあれば、なんとかレンガで建てた学校もある。

完成したばかりの学校でPTAと話し合い
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4年前に建てた学校を訪問した時に、このプロジェクトのインパクトを実感しました。
この4年間で小学校→準中学校→中学校分校と昇格していました。

学校に十分なスペースがあり、適切な教育の場であると政府から判断されると、
その学校は昇格し、村の中でより長い教育課程を提供できるようになります。

それまで、準小学校や中学校分校へ通学するには、隣村までの遠い道のりに時間やお金をかけて行かなければならず、
貧困家庭では進学を諦めることもありました。

広い学校の校庭には、ユーカリの木が植林されていました。
防風林をイメージして植林しようと、村人たちで考え、
森林局から無償でもらえるユーカリを植えたそうです。

森林局が提供するのは、ほとんどがユーカリやアカシアなど外来の早成樹で、
生態的、社会的にはやや問題ありとする考えもあるそうですが、
こういった村人たちの自主的な活動はグッドプラクティスとして他村へも伝えていきたいですね。

学校敷地内に植えられたユーカリの木
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校舎の中からユーカリの木の葉がそよぐのをみながら、
先生や村人たちとユーカリの木の特性について、蚊がよってこない効果、
伝統薬としての効果、火事には気をつけよう、など談笑し和やかな時間を過ごしました。

ヤンゴンでは、タンリン郡にある学校3校を訪問しました。
どこに学校をたてるのが適切かを見極めるのが目的でした。

ヤンゴンの一番の特徴は、敷地が狭いことが挙げられます。
増築しようとも十分なスペースがないところが多いようです。

なるべく困窮度の高い場所に新校舎は建てたいですが、そういう学校には、

・新しく学校を建てるには十分なスペースがない
・あっても傾斜がきつく校舎建設の基礎工事へ追加の資金投入が必要になる
・スペースは問題ないが図書室と音楽室が欲しい

といったような、その他と学校と比較して困窮度が低いといった具合で、
「ここだ!」という場所がたくさんあるわけではなさそうです。

今後も引き続き、時間かけて「ここだ!」という場所選びは続きます。

職員室での話し合い
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また、ラカインのケースのように、新しく学校校舎を建てることにより学校が昇格していくケースはあまり望めない印象を持ちました。
中学校分校は、徒歩15分ほどのところにありそこに行けばいい、という認識があるようです。

1か所興味深かったのは、2013年に小学校3年生の在籍数が53人だったところ、2016年には83人となっていたことです。
かなりの増員です。

明確な理由は、不明ですが、村人と話していると、
近くに日本政府が投資して建設されたティラワ工業団地での仕事が増えてきたことにより
移住世帯が増えていることが理由として挙げられるようです。

実際にこの村から、男性は建設資材の運搬、女性は縫製工場の女工として働きにいっている方たちがいるようです。

ティラワ工業団地はこれから工場がもっと増えていきますから、
周辺住民の方への就労機会が増え、地方から出稼ぎ労働にくる世帯ももっと増えることが予想されます。

こういう背景がある学校は、教室が足りない事態になっていき困窮度が高いと言えますね。

そういえば、6月1日から小学校1年生課程で日本政府が支援した新しいカリキュラムが導入されるそうです。
体育や図工など、これまでなかった科目も導入されます。
これまでミャンマーでは、5才に入学して11年かけて高校課程修了するシステムでしたが、
今後は、6才で入学して12年かけて高校課程修了する、日本と同じシステムになりました。

教育分野は変わっていくのに時間がかかるものですが、まずは最初の1歩が踏み出されました。
今後のゆくえを見守っていきたいですね。
そして、BAJも微力ながら貢献もしていきたいと思います。(A)