RSS
Admin
Archives

BAJ★ミャンマーブログ

ミャンマーで活動するNGO駐在員の日記 (ヤンゴン、ラカイン、パアンから)

プロフィール

BAJミャンマー駐在員

Author:BAJミャンマー駐在員

~アジアに架ける橋~
特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)は、技術訓練や収入向上支援、生活環境の基盤整備を通しアジアの困難な状況に置かれた人々の自立を支援しています。

こちらのブログではBAJのミャンマー駐在員が活動を紹介しながら日々の出来事、喜び、驚きを日記にします。

BAJホームページはこちら

最新記事
カテゴリ
リンク
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QR
アクセスカウンター
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2017.05
30
Category : その他
ここ最近、ドナーと一緒に2か所の学校視察をしました。
1か所はBAJが長く活動するラカイン州(西部、バングラディシュとの国境に位置)、もう1か所はヤンゴンです。

ラカイン州の学校では、完成したばかりの学校や、4年前に完成した学校を訪問しました。

BAJでは、ヤンゴンでプロジェクトを実施したことがありませんので、
ヤンゴンの学校訪問は私にとって新鮮で、
地方とヤンゴンでは状況が違うこともこの目で確認することができました。

ラカイン州学校
170530_1.jpg

ラカイン州の学校は、学校の敷地は比較的広くあります。
でも、学校建設用の資金が村にはなく、自助努力で建てた校舎があるのがほとんど。
木材で倒れそうな校舎もあれば、なんとかレンガで建てた学校もある。

完成したばかりの学校でPTAと話し合い
170530_2.jpg

4年前に建てた学校を訪問した時に、このプロジェクトのインパクトを実感しました。
この4年間で小学校→準中学校→中学校分校と昇格していました。

学校に十分なスペースがあり、適切な教育の場であると政府から判断されると、
その学校は昇格し、村の中でより長い教育課程を提供できるようになります。

それまで、準小学校や中学校分校へ通学するには、隣村までの遠い道のりに時間やお金をかけて行かなければならず、
貧困家庭では進学を諦めることもありました。

広い学校の校庭には、ユーカリの木が植林されていました。
防風林をイメージして植林しようと、村人たちで考え、
森林局から無償でもらえるユーカリを植えたそうです。

森林局が提供するのは、ほとんどがユーカリやアカシアなど外来の早成樹で、
生態的、社会的にはやや問題ありとする考えもあるそうですが、
こういった村人たちの自主的な活動はグッドプラクティスとして他村へも伝えていきたいですね。

学校敷地内に植えられたユーカリの木
170530_3.jpg

校舎の中からユーカリの木の葉がそよぐのをみながら、
先生や村人たちとユーカリの木の特性について、蚊がよってこない効果、
伝統薬としての効果、火事には気をつけよう、など談笑し和やかな時間を過ごしました。

ヤンゴンでは、タンリン郡にある学校3校を訪問しました。
どこに学校をたてるのが適切かを見極めるのが目的でした。

ヤンゴンの一番の特徴は、敷地が狭いことが挙げられます。
増築しようとも十分なスペースがないところが多いようです。

なるべく困窮度の高い場所に新校舎は建てたいですが、そういう学校には、

・新しく学校を建てるには十分なスペースがない
・あっても傾斜がきつく校舎建設の基礎工事へ追加の資金投入が必要になる
・スペースは問題ないが図書室と音楽室が欲しい

といったような、その他と学校と比較して困窮度が低いといった具合で、
「ここだ!」という場所がたくさんあるわけではなさそうです。

今後も引き続き、時間かけて「ここだ!」という場所選びは続きます。

職員室での話し合い
170530_4.jpg

また、ラカインのケースのように、新しく学校校舎を建てることにより学校が昇格していくケースはあまり望めない印象を持ちました。
中学校分校は、徒歩15分ほどのところにありそこに行けばいい、という認識があるようです。

1か所興味深かったのは、2013年に小学校3年生の在籍数が53人だったところ、2016年には83人となっていたことです。
かなりの増員です。

明確な理由は、不明ですが、村人と話していると、
近くに日本政府が投資して建設されたティラワ工業団地での仕事が増えてきたことにより
移住世帯が増えていることが理由として挙げられるようです。

実際にこの村から、男性は建設資材の運搬、女性は縫製工場の女工として働きにいっている方たちがいるようです。

ティラワ工業団地はこれから工場がもっと増えていきますから、
周辺住民の方への就労機会が増え、地方から出稼ぎ労働にくる世帯ももっと増えることが予想されます。

こういう背景がある学校は、教室が足りない事態になっていき困窮度が高いと言えますね。

そういえば、6月1日から小学校1年生課程で日本政府が支援した新しいカリキュラムが導入されるそうです。
体育や図工など、これまでなかった科目も導入されます。
これまでミャンマーでは、5才に入学して11年かけて高校課程修了するシステムでしたが、
今後は、6才で入学して12年かけて高校課程修了する、日本と同じシステムになりました。

教育分野は変わっていくのに時間がかかるものですが、まずは最初の1歩が踏み出されました。
今後のゆくえを見守っていきたいですね。
そして、BAJも微力ながら貢献もしていきたいと思います。(A)
2017.05
19
Category : カレン州
「ミンガラバー!」(こんにちは)ミャンマーはカレン州パアンに駐在している横野です。

4月に前任者から交代して間もないので、まだまだ驚くことが一杯です。
それらはまたあとの楽しみして、今回は2017年度の事業で増設が決まった、
セレモニーホールと、作業棟2棟の完成が近づいたので、その様子を伝えます。

ミャンマーの建物がどのように作られているか・・日本の一般の住宅、事務所とは作りが違うので、写真で紹介します。

まず、本校の敷地図です。
170519_01.jpg
それぞれ図の中で、

①…事務所棟
②…教室棟(溶接科、電気科、建築科の3教室があります)
③…自動車整備科の作業棟
④…電気科と溶接科の作業棟(特に溶接科は、火花が飛んだりするので、危険防止のために広いスペースが必要ですが、電気科と場所を分け合っていました)
⑤…食堂(訓練生は3食ここで食事をとります)
⑥・・寮(3棟あります)
⑦…セレモニーホール(今回新設するもので、入学式など全員が揃っての式典などに使います)
⑧、⑨…新設の作業棟(完成後はそれぞれ建築科と、電気科の実習に使います)

これは、工事が始まる前の学校の様子です。
170519_02.jpg

こちらは最近のもので、中央に完成間近のセレモニーホールが見えます。
170519_03.jpg
いわゆるビフォー、アフターの写真です。

3月中旬の新作業棟の工事現場の様子
170519_04.jpg
床コンクリート付設が終わり、鉄筋コンクリート支柱が立っている

作業棟の梁のコンクリート付設の様子
170519_05.jpg
建築科の訓練生がOJTで作業をしている

3月末の作業棟
170519_06.jpg
手前は梁が完成している。奥は梁の作業中

壁はレンガ積みで作る(セレモニーホール)
170519_07.jpg

レンガ積み完了、屋根の骨組み(鉄骨)が始まっている(4月末)
170519_08.jpg

レンガ積みの上からモルタルを塗ると、鉄筋コンクリートの壁のように見える。
170519_09.jpg
壁塗り作業をしているのは、地元の建築業者。
本校の訓練生が作業するときは、ヘルメット、作業服、安全靴を着用する。

屋根のトタン板張り。
170519_10.jpg
少なくともパアン住宅、事務所の屋根はみんな同じような構造をしている。
瓦のように見えても、そんな形のトタンでできている。
屋内にいると、たたきつけるような土砂降りのときの音はすごい。


完成した作業棟
170519_11.jpg
残るは電気配線のみ。
OJTで電気科の訓練生が作業する予定。

完成間近のセレモニーホール。
170519_12.jpg
内装を残すのみとなった。


雨季に入る前の完成をめざしていましたが、何とか間に合いそう。
ここ数日は雨が多いので雨季が近づいているかもしれない。
それではまた次回までさようなら。

(横野)

2017.05
01
Category : ヤンゴン
こんにちは。BAJヤンゴン事務所の塩野目です。

昨年1月に開始したBAJ Book&Toyプロジェクトでは、
今年4月までに合計25校の小学校に図書棚と玩具を寄贈してきました。

今回は、その25校目にあたるヤンゴン市内の学校「ラタナーベイクマン僧院学校」への寄贈をレポートします。
ヤンゴンの空港近くに位置するこちらの学校では、
年長クラスから中学2年生まで8学年335人の子どもたちが学んでいます。

学校の近所に住む一部の子どもたちを除き、みな敷地内で寝泊りをしながら学校生活を送っています。

P_20170403_132611.jpg

寄贈に訪れたこの日はミャンマーの水祭り休日の直前だったこともあり、
子どもたちの多くは地元に帰省してしまっていました。

そんな中集まってくれた約50人の子どもたち。
カチン州、カレン州、カヤ州、シャン州、チン州など遠方であったり
故郷の治安が悪化して帰省が困難な子どもたちが集まってくれました。

P_20170403_134342.jpg

BAJのスタッフが本を読むことの大切さや、日本のおもちゃの遊び方をレクチャーしますが、
地方出身の子どもたちの中にはビルマ語の理解が困難な子も含まれていたため、
いつも以上にゆっくりと、理解を確認しながら進めていきます。

P_20170403_134235.jpg

最初は緊張気味だった子どもたちもけん玉や輪投げのレクチャーでは笑顔がこぼれます。

P_20170403_135846.jpg

そして囲碁の練習ではみな真剣に。

P_20170403_142932.jpg

先生にとっても初めての囲碁。覚えたてのルールで初対戦です。

P_20170403_142901.jpg


このプロジェクトで寄贈している図書は、イラストや写真が多用された
小学校低・中学年向けの図書約250冊です。
ビルマ語を勉強中の子どもたちにとっては、学習の大きな助けになると考えられます。

さまざまな出身地・民族の子どもたちが一緒に学ぶこの学校で、
本プロジェクトで寄贈した図書とおもちゃが子どもたちの新たな学びの扉を開くことを願っています。
P_20170403_150826.jpg
2017.04
12
Category : ラカイン州
マウンドー事務所の今村です。

今日は、いつものブログ記事とは変わって、駐在員のある一日を時系列でお知らせします。
駐在員になったつもりで読んでいただけますと幸いです。

午前6時05分
170412_1.jpg
この日は、早朝から活動開始です。

マウンドー事務所から隣の郡のブティドン郡へまずは移動します。
170412_2.jpg
最近は、夜が明けるのが早くなりました。
3か月前の同じ時間は、まだ真っ暗でした。

7時22分
ブティドン市街地に到着しました。
まずは、スタッフと一緒に朝ご飯です。
170412_3.jpg
写真に写っているのは、左から学校建設スタッフ、ボートドライバー、研修担当スタッフです。
左の2人がラカイン族、右のスタッフがムスリム。
複数の民族が共存する地域だということが朝ご飯の写真からわかります。

午前7時31分
最初の目的地、ブティドン市街地近くのMyo Thit小中学校です。
170412_4.jpg 170412_5.jpg
日本財団の資金でBAJが建設し、昨年8月に完成した校舎です。

現在、ミャンマーの学校は長期の休暇中ですが、この日は校長先生に教室を貸してもらいました。
教室を借りて何をしたかと言うと、新スタッフの採用面接です。

新しいスタッフの募集をかけたところ何名かの応募があり、
マウンドーのBAJ事務所まで何名かの応募者には来てもらい面接を行いましたが、
ブティドン郡出身のムスリム応募者は、この日移動許可が出なかったためブティドンで面接を実施することにしました。

この日は、早朝から3名の応募者と面接を実施しました。
写真の右側が応募者です。
170412_6.jpg 170412_7.jpg

午前8時56分
面接が終わり、次の目的へと出発です。
移動手段はボート。
170412_8.jpg

マウンドー郡内は、BAJが長年多くの橋を造って来たこともあり、ほとんどの村へ車で行くことができます。
しかし、ブティドン郡、ラティドン郡の村へ行く際には、多くの場合ボートが必要です。

スタッフが乗り込み、準備万端です。(タンミンピース)
170412_9.jpg

出発!!
170412_10.jpg 170412_11.jpg

2人ともBAJスタッフです。
170412_12.jpg
左が、朝ご飯の写真にも写っていたボートドライバー、右が現場張り付きの建設スタッフです。

目的の村に着くまでの途中の景色です。
170412_13.jpg 170412_14.jpg

10時05分
1時間強かけて到着です。
170412_15.jpg 170412_16.jpg

目的の村、ラティドン郡Yae Soe Chaung村に着きました。
日本財団の資金で実施中の学校建設現場です。
170412_17.jpg 170412_18.jpg
写っているのは、古い校舎です。
この学校は生徒数が多いため、BAJの校舎が完成した後も古い校舎を使用予定です。

10時30分
現場スタッフとの打ち合わせです。
170412_19.jpg
真ん中のBAJシャツを着たスタッフがこの現場の担当エンジニアです。
家族がヤンゴンに住む中、単身ラカイン州に来て働いてもらっています。

11時15分
シットウェ側から来るBAJ国代表と専門家の土木技師を迎えます。
2人が乗ったボートが近づいてきます。
170412_20.jpg 170412_21.jpg

到着です。
170412_22.jpg 170412_23.jpg

11時33分
一休みしてから早速、専門家に建設現場を見てもらいます。
170412_24.jpg

担当エンジニアへ直接技術指導がされています。
170412_25.jpg

一通り状況を見ていただいたところで、その場にいたBAJスタッフ全員へとご指導いただきました。
170412_26.jpg 170412_28.jpg

12時15分
次の村へ出発するため、ボートに乗り込みます。
このボートは天井が低く、乗り込むのも一苦労です。
170412_29.jpg 170412_30.jpg 170412_31.jpg 

13時25分
1時間以上かかり、次の目的の村ラティドン郡Bar Ta Lay村に到着です。
170412_32.jpg


こちらの村でもBAJが学校校舎を建設中です。
170412_33.jpg 170412_34.jpg

13時52分
専門家に現場を見ていただく前に、まずは遅めのランチです。
170412_35.jpg 170412_36.jpg 

14時20分
専門家の現場確認開始。
担当スタッフへと直接技術指導をしていただいています。
170412_37.jpg 170412_38.jpg

進捗状況はまだ掘削が終わったところですが、専門家によるとこの掘削だけでも技術力の差が出るとのこと。
170412_39.jpg
この現場は、きれいにまっすぐ土を掘れていますが、ダメな現場では曲がってしまうとのこと。

170412_40.jpg

この現場でもスタッフ全体への技術指導です。
170412_41.jpg 

15時10分
シットウェへと戻る国代表と専門家を見送ります。
今回もありがたいご指導でした。
170412_42.jpg 170412_43.jpg

15時15分
見送った後、私もマウンドーへ向けて帰ります。
170412_44.jpg

15時46分
170412_45.jpg
まだ着きません。

16時23分
170412_46.jpg
まだ着きません。

16時58分
170412_47.jpg
まだ着きません。
日が暮れてきました。

17時13分
170412_48.jpg
きれいな夕暮れです。

17時30分
170412_49.jpg 170412_50.jpg
ようやくブティドン市街地が見えてきました。

到着です。
170412_51.jpg 170412_52.jpg 170412_53.jpg

17時35分
170412_54.jpg
今度は、ここから車でマウンドーへと向かいます。

18時30分
170412_55.jpg 170412_56.jpg
BAJマウンドー事務所に到着です。

長い一日です。
お疲れ様でした。

今村
2017.03
01
Category : デルタ地域
こんにちは。ヤンゴン事務所の塩野目です。
今日はBAJミャンマーが3年間にわたって実施してきた防災事業についてご紹介します。

2014年~2016年まで、BAJはエーヤワディーデルタで日本政府のODA無償事業である沿岸部防災機能強化のためのマングローブ植林計画の中のソフトコンポーネントとして防災活動を実施しました。

対象の村はエーヤワディーデルタ・ボガレー郡の3村です。

ミャンマーは、サイクロンや洪水、地震など災害リスクが高い国の1つです。その中でもエーヤワディーデルタはミャンマー史上最悪の災害といわれる2008年のサイクロンナルギスを始め、これまで多くの災害を経験してきました。

本事業では、3年間で延べ500人以上の住民が災害に関する講義と避難訓練による研修を受講しました。

「子ども研修」と「住民研修」の2つのカリキュラムを策定し、毎年10~11月に3日間ずつ村の小学校で行われました。
写真は大人を対象とする「住民研修」の様子です。
IMG_5086.jpg

参加者には研修の事前・事後にテストを実施して理解度を図ります。
研修後はどの村でも災害リスクに関する理解度が大きく上がりました。
IMG_3878.jpg

「子ども研修」の対象は小学校3~4年生ですが、中には読み書きが困難な子どもも含まれていたため、イラストや写真を多用してゆっくり授業をすすめていきます。
IMG_4814.jpg

また、ゲームやグループワークを多く取り入れ、子どもたちが楽しく学べるよう工夫しています。
この写真は、自宅から避難所までの経路を示すハザードマップ作成の様子です。
IMG_5011.jpg

緊急時に適切な避難行動が取れることを目的に、研修の最後には日本式の避難訓練を行っています。
IMG_4413.jpg

IMG_4262.jpg

下の写真は対象となった村の小学校の1つです。
災害時は村人の避難所となりますが、吹きさらしの状況下にあり、雨季の風雨やサイクロンによる被害を受け、良好な教育環境も損なわれています。
IMG_2440.jpg

こうした状況から、研修後はどの村でも学校のまわりの防風林造成が議論されました。
そしてBAJは、3村中もっとも関心の高かった1村を支援対象に、今年、防風林の植林プロジェクトを実施することになりました。

防風林を造成することで、暴風雨を緩和し、校舎の劣化・損傷を最小化することができます。
また、村の避難所となる校舎の安全性を高めることができます。

対象となった3村では、研修の最後に防災委員会が再結成され、メンバーの役割や今後の防災計画が話し合われました。
今後は彼らが中心となり、災害から村を守る取り組みが継続されることが期待されています。
IMG_20161117_143338_BURST1.jpg